Nicotto Town ニコッとタウン

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昨日の窓から


水のうたは もう低く沈んでゐた
光のなかに失はれたもののために
あおい空はこんなにも透き徹り
秋はしづかに 私をとりかこむ
あなたはもう どこにもゐないのに
小川の砂は あかるくまたたいて
冷たい水に そつと指をひたせば
あの日のかすかな温みが よみがへる
風が吹いて ひとつの季節が終る
林の影が 水面に長くのびて
消えてゆく日々のやうに また揺れた
この水はどこへ流れてゆくのだろう
私のこころの いちばん深い
傷口のやうな あの記憶の底へ

#日記広場:小説/詩




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