きみのせかいのぼくのきみ ep2
- カテゴリ:日記
- 2026/10/10 17:19:53
目の前には謎の黒い獣。
「やめろ……こっちに来るな……!」
徐々に距離を詰めるその姿が光の槍に貫かれる。
「えっ……?」
「君……無能力者だね、こんなところで一人で……危ないよ。所属は?」
振り向くと銀髪、紫色の宝石のような瞳を持った同年代の少年。
「えっと……所属?」
「そう、どこの基地の人?」
「え?基地?」
「…………。」
呆れたような少年に、ハルトは財布をまさぐる。
「あ!身分証なら……!」
取り出すと少年はすぐに手に取る。
「帝等高校……。」
「そそ、今日が入学式で……。」
「東京都……。」
「うん!」
「……ふざけないで。」
「……えっ……?」
「東京都なんて、100年前に滅んでなくなったはずでしょ?」
「え……?え……?」
「分かった。君を基地に連れてく。ついてきて。」
銀髪の少年はそう言って背中を向ける。
ハルトもその足取りを追う。
静かな森の風景。

























