冬の雨
- カテゴリ:小説/詩
- 2026/09/23 15:56:00
冬の雨の中
視線の先には掲示板を見るあなたがいた
ウールの黒いコートが
白い掲示板の前に浮いている
赤茶色のレンガ作りの校舎と足元のグレーの小道が
雨に光っている
しばらく見入った後に
私に背負向け足早に校舎の中へと入って行った
声もかけずに
何となく目で追っていた
今日の5時の待ち合わせ
初めて会ったように学食に座っているわたし
あなたはごめん待ったっていつものように現れる
少し微笑みながら
そのころには多分雨は止んでいる
邪魔なものはすべて消去する
雨は傘は
私達にとって不要
そんなことを思っていたら
雨音が激しく響いてきた
これから先の二人の行方かな
なんて不安を覚えながら
後を追って校舎へと入った
冷たい雨の中を
























