秋、1976年、ジャズ、日本。
- カテゴリ:音楽
- 2026/09/15 21:07:32
半世紀前シリーズのラストにしましょう。際限ないですものね。
え、それジャズ? と疑われるアルバムも多々ございますが、
ワタクシのやることですからご勘弁を。オーソドックスなのから始めます。
『流氷』日野元彦
この年を代表するメインストリーム系の大名盤、トコさんが格好いい!
同じ年に渡辺香津美の『Monday Blues』も発表されてまして、
メンツが殆ど同じ。そちらも安心して聴ける名作です。
『モントルー・アフターグロウ』山下洋輔トリオ
Dsが森山から小山彰太に替わった年、モントルーのライブ盤。
巷間『ゴースト』での坂田の爆発ばかり称賛されますけど、
私はB面のラテン的哀愁漂う『バンスカリーナ』のほうが好みです。
『灯ともし頃』浅川マキ
録音はアケタの店、メンツの豪華さはぜひお調べください。
『それはスポットライトではない』はこのアルバムが初出だったかな。
ハマると抜け出せなくなる浅川マキワールドの代表的入口です。
『Eight Mile Road』川崎燎
早い時期に渡米した名ギタリストのフュージョン系アルバム。
前後に出た『Prism』『Juice』よりもまとまりが良いと思います。
今聴くと、ああマクラフリン好きなんですねと微笑んでしまう。
『At the Room 427』松風鉱一トリオ
山崎弘一、古澤良治郎と共に中央大学の学祭に出た時の実況録音。
人間味のあるドルフィー的サウンドが彼の魅力の一つですが、
このデビュー盤ではユーモアを封印しハードドライヴィング。
『Guild for Human Music』富樫雅彦
『スピリチュアル・ネイチャー』よりも遥かに楽しめる(私には)。
富樫の音楽を、事故による下半身不随やコンセプトから切り離して、
もっと気楽に楽しみたいので、このアルバムのほうが好ましいのです。
『突撃神風特攻隊』小田切一巳
そろそろフリー系に。夭折のテナー吹き唯一のリーダー作。
音色とフレーズの切迫感は、苦手な人は一度聴いたら敬遠するレベル。
だけど、だからこそ、佳い。和ジャズの一面を代表する知られざる偉人。
『なしくずしの死』阿部薫
こちらはトップクラスの知名度を誇る、日本前衛アルトの第一人者。
とりあえず聴きましょう。貴方の人生に、この音が必要か、ご判断ください。
この音色に救われたロクデナシは数多います。おそらく私もその一人。
『Passage』加古隆
ハイ、NHK御用達の、あの方です。そもそもクラシック~現代音楽に傾倒、
メシアンに師事し、フリージャズに出会って即興を始めたという経歴の人。
ですからすこぶる知的。獣性が皆無なので私はほとんど聴きません。
『East Bionic Symphonia』小杉武久、他
小杉武久が美学校の教え子を集め録音した卒業制作なんですけど、
メンツに絶句してください。え、だれ一人ご存じないですか?
問題ありません。持ってるほうが異常なのです。
……いかがでしょう。70年代後半にライブハウスに通い始め、
彼らの生の音に接した後で手に入れた/聴いたアルバムが大半ですが、
現代人が聴いても、1976年の空気くらいは伝わると思うのです。

























