ガラスの森
- カテゴリ:小説/詩
- 2026/09/13 23:34:40
あやふやな光のしずくが こぼれて
だれもいない小径(こみち)を ひそかに濡らす
そこには冷たい ガラスの梢(こずえ)がしげり
かすかな風のそよぎに さざめいてゐる
だれもいない小径(こみち)を ひそかに濡らす
そこには冷たい ガラスの梢(こずえ)がしげり
かすかな風のそよぎに さざめいてゐる
ぼくの失くした言葉は みな
あおい葉裏のきらめきに なって
窓をひらいた あの日の記憶のやうに
いつまでも いつまでも 震へてゐる
あおい葉裏のきらめきに なって
窓をひらいた あの日の記憶のやうに
いつまでも いつまでも 震へてゐる
夕暮れは ゼリーのやうに透きとおり
遠い雲の国を 淡く夢見せるけれど
もうここには だれも帰ってはこない
遠い雲の国を 淡く夢見せるけれど
もうここには だれも帰ってはこない
小さな硝子(ガラス)の小鳥よ 歌っておくれ
けっして目覚めることのない かなしい夢を
夜のしずけさが やさしく引き取るまでに
けっして目覚めることのない かなしい夢を
夜のしずけさが やさしく引き取るまでに

























