Nicotto Town ニコッとタウン

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うつくしい嘘のために


偽善のなかに息をひきとる街の
ひそやかな、あまりにひそやかな崩壊。
窓をひらけば、うつくしい嘘の雲が
あんなにしろく、流れてゆく。
さよならを告げる小鳥たちさえ
きまった身ぶりの、きまった歌をうたい
私たちは、たがいのやさしさに甘えながら
しずかに、なにかを毀(こわ)している。
(それなのに、なぜだろう
光の破片が、こんなにまぶしいのは。)
いちどすべてが、ひそやかに壊れてしまえばいい、
あの青い、はるかな空のむこうへ。
私たちは、透明な悔恨だけをのこして
またあたらしい、偽りの朝をむかえる。

#日記広場:小説/詩




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