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秋麗の風によせて3


もう日が暮れるといふのに
風はまだ小川のさざなみをゆすつてゐる
おまへが遠くへ去つてから
こののそとには いつも冷たい寂寥がひろがる
傾いた光が 部屋の隅々に長いをのばす
それは僕の孤独のやうに じつと動かない
足元にひつそりと咲く野菊のやうに
僕はふたたび 誰もゐない道に眼を向ける
風よ おまへは夕闇のなかへ消え去るのか
枯れゆく萱草のひと葉をふるはせて
僕の消えいりさうな歌を つれ去つておくれ
あの淡い 茜(あかね)の空の記憶のなかへ
消え残る光と 影のあはひに
僕はただ ひとりの夢を紡いでゐる

#日記広場:小説/詩




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