巨峰
- カテゴリ:グルメ
- 2026/09/05 15:42:56
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九州南部では激しく降る所も。
北陸から北海道は晴れる所が多い。
沖縄は曇り。
【巨峰】 きょほう Vitis labruscana
Kyoho grape
☆巨峰は、ブドウ科ブドウ属に属する日本生まれの大粒ブドウ品種で、
北米系と欧州系の交雑から生まれたラブルスカ系の代表格で、
つる性植物です。
■巨峰が大粒になる理由
交雑親の遺伝性特性(細胞数の多さと果粒肥大のしやすさ)と、
日本の育種家による選抜育種によるもので、
さらに巨峰は、北米系ラブルスカ種と、
欧州系ヴィニフェラ種の交雑から生まれた背景を持ちまして、
ラブルスカ系の代表格として「香りや果汁量、耐病性」を象徴する品種で、
植物としては巻きひげで支柱に絡みながら成長する、
典型的なつる性木本植物です。
◇巨峰が「大粒ブドウ品種」になる科学的な理由
▲遺伝的に果粒肥大しやすい(細胞数が多い)
・北米系(ラブルスカ)由来 :細胞数が多く、果粒が肥大しやすい
・欧州系(ヴィニフェラ)由来:果肉が柔らかく、果汁が多い
このように巨峰は上記のような性質を併せ持ちまして、
果粒の大きさは果粒サイズ≒細胞数×細胞の大きさで決まる為、
巨峰は細胞数が多い遺伝子型を持つことが大粒化の科学的根拠です。
△種子の存在が果粒肥大を促す(ホルモン作用)
巨峰は種あり品種で種子が出すオーキシンやシベレリン等の、
植物ホルモンが果粒肥大を促進します。
▲日本の育種家による「大粒選抜」
1930年代に大井上康(おおいのうえやすし)さんが育種した際、
大粒で甘味が強く、日本の湿潤環境に強い個体を選抜し続けた結果、
現在の巨峰の形質が確立しました。
▽大井上康 さん
1892年(明治25年)に、
広島県江田島の海軍兵学校官舎で生まれました。
大井上康さんは海軍少将の父を持ちますが、
幼少期の病で片足が不自由となりまして、
軍人ではなく、農業研究の道へ進みます。
東京農業大学さんを1914年に卒業しまして、
茨城県にある神谷酒造所牛久葡萄園さんの技師として、
ブドウ研究を開始します。
1919年、静岡県の中伊豆に、
「大井上理農学研究所」さんを設立します。
●巨峰を生み出した育種研究
交配開始は1937年(昭和12年)です。
・岡山県の枝変わり品種「石原早生」
・オーストラリア品種「センテニアル」
これらの品種を交配親にしました。
特徴は当時の日本では前例のない、
「大粒で高糖度、芳香」を兼ね備えたブドウで、
1946年に研究所から見える富士山に因みまして、
「巨峰」と命名しました。
巨峰は戦中、戦後の食糧難で普及が遅れましたが、
弟子達が技術改良を重ねまして、
現在の日本のブドウ出荷量の約6割を占める主要品種へと成長しました。
●栄養週期理論
大井上康さんが提唱した栽培理論で、
植物は成長段階ごとに必要とする栄養が異なる為、
「必要な時期に必要な栄養を最小限だけ与える」という考え方です。
[栄養週期の例]
・発芽期 :肥料を与えず、根の確立を優先します。
・栄養成長期:窒素を適量です。
・花芽形成期:窒素を止め、リンやカリウムを中心にです。
・果実肥大期:リンやカリウムを減らしカルシウムをです。
・成熟期 :微量窒素のみです。
この理論は当時「異端児」とされましたが、
現在では園芸や果樹栽培の基本概念として広く認められています。
●大井上康学術文献資料館 さん
静岡県伊豆市上白岩に現存する研究所跡で、
巨峰が誕生した場所でありまして、現在は国登録有形文化財です。
●主な著作
・葡萄之研究(1930年)
・葉緑同化作用の研究(1942年)
・栄養週期適期施肥論(1943年)
・家庭菜園の実際(1946年)
・新栽培技術の理論体系(1945年)
◆巨峰が「北米系×欧州系」交雑から生まれた歴史的背景
△日本の気候に合うブドウを作る必要性
欧州系Vitis viniferaは高温多湿に弱く、
病害に弱いという弱点がありまして、日本では栽培が難しかったです。
そこで、耐病性や耐湿性に強い北米系ラブルスカと、
食味に優れる欧州系ヴィニフェラを掛け合わせる育種が進みました。
▲巨峰はその成功例
巨峰はラブルスカの強健さとヴィニフェラの食味の良さを併せ持つ、
日本独自のハイブリッドとして誕生しました。
◇「ラブルスカ系の代表格」といわれる意味
ラブルスカ系(北米系Vitis labrusca)の特徴は、
フォクシー香(独特の甘い香り)で果汁が多く、
そして、皮が厚く、手で剥ける(スリップスキン)で耐病性が高いです。
巨峰はこれらを強く持つ為、
「ラブルスカ系の特徴を最もよく示す代表品種」と評価されています。
◆巨峰はどんな「つる性植物」
ブドウ科ブドウ属の典型的な木本性つる植物で、
巻きひげ(tendril)で支柱や棚に絡み付きまして、
茎は木質化して、毎年伸びます。
そして、葉は掌(てのひら)状で大きく、光合成能力が高いです。
花は小さく目立ちませんが、房状に咲きます。
果実は房状に多数付きます。
△つるの伸び方(生育特性)
1年で数m伸びまして、
つるは「巻きひげ」で支えを探し、自動的に巻き付きます。
又、果房は当年枝に形成されまして、
剪定によって、収量と品質が大きく変わります。
@旬の時期
巨峰の旬は8月中旬から9月下旬で、
特に8月下旬から9月中旬に収穫される巨峰は糖度が高く、果汁も豊富です。
又、昼夜の寒暖差によって、
甘味がしっかり蓄えられ、果皮の色付きも美しくなります。
問題 巨峰の山地についてですが、
次の文章の〇〇に入る県名を教えてください。
〇巨峰の栽培が盛んな3県
@山梨県
日本有数のぶどう王国で、
昼夜の寒暖差が大きく、糖度が高い巨峰が育ちまして、
果皮の色付きも美しく、贈答用としても人気があります。
@〇〇県
標高の高い地域が多く、昼夜の気温差が大きいのが特徴で、
果肉が締まり、甘みと酸味のバランスが優れた巨峰が収穫され、
香りも豊かで、濃厚な味わいを楽しむことが出来ます。
@福岡県
全国でも比較的早い時期から出荷される産地で、
温暖な気候を生かした栽培が行われ、安定した品質と甘味が特徴で、
夏の贈答品としても人気があります。
1、岐阜
2、長野
3、富山
ヒント・・・〇巨峰の生産が盛んな産地
東御(とうみ)市(旧東部町)や須坂市、中野市等、
北信から東信の山麓扇状地で、
標高500~800mの冷涼環境の地域です。
お分かりの方は数字もしくは〇〇に入る県名をよろしくお願いします。
























