実話
- カテゴリ:日記
- 2026/09/03 14:09:35
昔、勤めていた会社が無くなりまして、職安の勧めで職業訓練学校へ行きました。
そこでは老若男女の失業者が集まり、学習しながら職探しをするわけです。
ある日、私は同じクラスになった若い女性から気軽に声をかけられ、その後も話しかけられるようになりました。
もちろん健全な交流です。職を失って心に余裕のない私に恋愛感情など論外(確かにその女性は可愛らしかったけれど)。
彼女からは親し気に毎日話しかけられ、こんな状況も悪くない……とは思っていたのは事実。
実は彼女には別のクラスに交際中の男性がいて、私は彼と会話したことも無ければ名前も知らないのに、どうも恨みを買ったらしく事実無根の陰口を校内に吹聴されました(私が気付くのは後になってから)。
それによると、私は悪質な新興宗教にドはまりしている危険なヤツで勧誘に励んでいるのだとか……。ハァ?
ふざけるなと憤るも大人として気にせずいたのに、周りは案外率直に陰口を信じ込んでおり、昨日とは態度を急変させた人も多くいて……これが最もショックでした。
確かに求職と勉学で頭が一杯だったし、元より社交的ではないので不愛想に感じられたかも知れず、そう思われる落ち度はありました。
しかし、だとしても手の平返しは厳しいものがあります。
昨日まで友人のように親しくしていた人が、今日は「それって宗教的な決まりですかぁ?」と、私の行動に何かと茶々を入て嘲笑するのですから。
とはいえ私は給付を受けながら学ばせて頂いている身です、ふざけている連中は無視して通学し続け、予定通りに卒業しました。
果たして彼らはどうなったのでしょう? 良い職場に恵まれたのでしょうか? ──ま、どうでもいいですわ(笑)
後日、近所のスーパーへ買い物に行くと、私の斜め前の席にいた中年女性がカゴを手に店内を歩いていました。
私は知らんふりしようとするも見つかってしまい、苦虫を噛み潰したような険しい表情で睨まれました。
──ふん、何も知らんくせに。
そう思って無視し、早々に買い物を終わらせて帰宅したのです。
火の無い所に煙は立たず。
私に反省すべき点は確かにあった。
その種火にガソリンをかけて燃え上がらせ、自分の思い通りになるのを愉しむ人面獣心の輩がいた。
苦境にある人の一部は他者の不幸を娯楽として歓迎し、惨めな下がいると決めつけて自身を慰めていた。
結局そこで最も学んだのは、そういうことでした。
もしスーパーの店内で私が潔白を証明したとしても、あの人は決して受け容れなかったでしょう。
早く忘れてしまいたいのに、寝ている最中に夢で再生されることが未だにあります。
よくよく気を付けなければ、こんなことは再び起きる気がしてなりません。

























