日見峠の夕暮れ(パステル調の色彩にて)
- カテゴリ:小説/詩
- 2026/08/15 04:35:41
サフラン色のひかりが 西のそらに溶け
日見峠の古い坂路は うす藍(あい)に暮れてゆく
言葉に充たない かすかななげきのように
うす紫の影が ひとつの村を包みこむ
日見峠の古い坂路は うす藍(あい)に暮れてゆく
言葉に充たない かすかななげきのように
うす紫の影が ひとつの村を包みこむ
誰もがそれぞれの 薔薇(ばら)色の家路を急ぎ
見知らぬ旅人の 寂しい靴音だけが残る
去りゆく季節の はかないおもい出を
みどりの梢は 静かに灰白色(かいはくしょく)の夜へと手渡している
見知らぬ旅人の 寂しい靴音だけが残る
去りゆく季節の はかないおもい出を
みどりの梢は 静かに灰白色(かいはくしょく)の夜へと手渡している
風は優しく あねもねの歌をうたい
僕はただ 失われたものの名をよぶ
夕闇のなかに にじむうす青い海よ
僕はただ 失われたものの名をよぶ
夕闇のなかに にじむうす青い海よ
またたく星が 銀のしずくを灯し
なつかしい孤独が パステルの世界をみたしてゆく
僕はそっと 幸福な眼を閉じるのだ
なつかしい孤独が パステルの世界をみたしてゆく
僕はそっと 幸福な眼を閉じるのだ

























