遠いモンパルナスの灯
- カテゴリ:小説/詩
- 2026/08/12 20:57:07
淡い夕暮れが 石畳を濡らすころ
かすかな風は 古いマロニエをゆらし
僕の窓を そっと叩きにやってくる
遠い 遠い モンパルナスの街角から
かすかな風は 古いマロニエをゆらし
僕の窓を そっと叩きにやってくる
遠い 遠い モンパルナスの街角から
きみの指先が奏でていた やさしいソナタは
いつしか雲のむこうの 星のまたたきにまぎれ
僕はただ ひとつの部屋のともしびを見つめ
過ぎ去った季節の影を ノートに書きつけている
いつしか雲のむこうの 星のまたたきにまぎれ
僕はただ ひとつの部屋のともしびを見つめ
過ぎ去った季節の影を ノートに書きつけている
あそこに灯る 小さな青いあかりは
かつて僕たちが 夢みたものの数なのだろうか
追憶はいつでも 冷たい霧につつまれて
僕の呼びかける声は 風にさらわれてゆく
かつて僕たちが 夢みたものの数なのだろうか
追憶はいつでも 冷たい霧につつまれて
僕の呼びかける声は 風にさらわれてゆく
おやすみ もう眠っておしまい
遠くでまたたく モンパルナスの灯よ
僕は窓を閉じ ひとりで夜をひろげよう
明日の朝には あたらしい風が吹くだろうから
遠くでまたたく モンパルナスの灯よ
僕は窓を閉じ ひとりで夜をひろげよう
明日の朝には あたらしい風が吹くだろうから

























