避暑の日に
- カテゴリ:小説/詩
- 2026/08/01 23:15:49
都会の熱(いき)れは僕を苦しめ
僕はただ、遠い冷気(ひえびよ)を夢みてゐた
アスファルトの照り返す、あの重い真昼から
逃れるやうに、この高原の駅へ降り立つ
僕はただ、遠い冷気(ひえびよ)を夢みてゐた
アスファルトの照り返す、あの重い真昼から
逃れるやうに、この高原の駅へ降り立つ
ここには、青い風のひろがりがある
都会の騒がしさは、もう遠い幻のやうだ
白樺の葉が擦れ合ふ、かすかな音楽のなかに
僕は傷ついた呼吸(いき)を、そつとひたしてゐる
都会の騒がしさは、もう遠い幻のやうだ
白樺の葉が擦れ合ふ、かすかな音楽のなかに
僕は傷ついた呼吸(いき)を、そつとひたしてゐる
おまへは僕の、冷たい手を取つてくれるだらうか
この、雲の湧き上がるみづみづしい麓で
――あふれる木漏れ日よ、僕の額(ぬか)を癒せ
僕はしばらく、街の暑さを忘れてゐよう
この、雲の湧き上がるみづみづしい麓で
――あふれる木漏れ日よ、僕の額(ぬか)を癒せ
僕はしばらく、街の暑さを忘れてゐよう


























