私だけの・・・
- カテゴリ:小説/詩
- 2026/07/19 22:51:59
私だけのバルーン
それは緑色のバルーン
春の香りを漂わせ
大きく小さく弾んでいる
それは赤色のバルーン
夏の暑さに耐え
じっと動かないでいる
それは黄色のバルーン
豊作を喜び
小刻みに揺れている
それは黒色のバルーン
冬の寒さの中
身を寄せ合って温め合っている
私の目に映ったもの
それが四季の全てではない
まだ見えていないものへの憧れが
私を動かしていく
そうなんだよ
なぜ空が青いのか
なぜ夕焼けが赤いのかを知っている私
でも
あなたの心の中はわからない
そっと触れてみようかな
あなたの指先を
そっと話しかけてみようかな
どの季節が好きですかって
今エアコンの効いた部屋で
そんなことを思っていた
その時手にしていたアイスが溶けて
冷たく膝の上にポトリと落ちた
小指ですくって舐めると
イチゴの味がした
そうかあなたは
イチゴなのかな
私だけの


























