独り立つ
- カテゴリ:小説/詩
- 2026/07/16 21:27:56
雲と海の境界は消え失せ、白く冷たい静寂が広がる。
独り立つ空の下、透明な風が頬を撫でてゆく。
失くした夢の続きを紡ぐように、私はそっと呟いた。
独り立つ空の下、透明な風が頬を撫でてゆく。
失くした夢の続きを紡ぐように、私はそっと呟いた。
もうどこへもゆくまい
ここは空の果て、約束の地
光る波頭が私を呼んでゐる
ここは空の果て、約束の地
光る波頭が私を呼んでゐる
空は青く澄みわたり、世界はただ静かに眠ってゐる
私はもう、何をも恐れない
ただ風を聴き、雲の言葉を識るために
永遠の朝を待つてゐる
私はもう、何をも恐れない
ただ風を聴き、雲の言葉を識るために
永遠の朝を待つてゐる
いつかふたたび還る日のために
美しいひとしずくの涙を
この胸のなかにひそませておこう
美しいひとしずくの涙を
この胸のなかにひそませておこう

























