寂れたシャッター街2
- カテゴリ:小説/詩
- 2026/07/12 23:01:06
なにも見えない 暗闇のなかで
ただひとつ 鋭くひかる三日月のなかに
ぼくは 幻のやうな記憶を見てゐる
それは とうに失われた なつかしい日々の色彩
ただひとつ 鋭くひかる三日月のなかに
ぼくは 幻のやうな記憶を見てゐる
それは とうに失われた なつかしい日々の色彩
閉ざされたシャッターの向かうから
こぼれてくるのは あたたかな誰かの笑ひ声
古い街灯のしたには 夕暮れのやうな人波がゆき
呼び交はす声が 優しく路地に満ちてゐる
こぼれてくるのは あたたかな誰かの笑ひ声
古い街灯のしたには 夕暮れのやうな人波がゆき
呼び交はす声が 優しく路地に満ちてゐる
すべては 月のひかりがみせる 一瞬の夢
風がひと吹きすれば 消えてしまふ幻影
それでも ぼくの凍えきった心には
その淡いひかりが たまらなく愛をほのめかす
風がひと吹きすれば 消えてしまふ幻影
それでも ぼくの凍えきった心には
その淡いひかりが たまらなく愛をほのめかす
まぶたの裏に 焼きついた街のぬくもりを抱き
ぼくは ふたたび訪れた静寂をみつめる
三日月は ただ黙って 闇を照らしつづけ
ぼくは そのなつかしさのなかに 静かに身をゆだねる_
ぼくは ふたたび訪れた静寂をみつめる
三日月は ただ黙って 闇を照らしつづけ
ぼくは そのなつかしさのなかに 静かに身をゆだねる_

























