カウンターの告白
- カテゴリ:日記
- 2026/07/12 19:58:35
「いい曲ね」
隣の女が、グラスの縁を指でなぞりながら呟いた
低く、かすれたその声は
スピーカーから流れるブルースによく似ていた
隣の女が、グラスの縁を指でなぞりながら呟いた
低く、かすれたその声は
スピーカーから流れるブルースによく似ていた
「ああ、魂を削り取るような歌さ」
俺はバーボンを口に含み、短く応える
グラスの氷が、チリリと小さく鳴いた
それが俺たちの、最初の乾杯だった
俺はバーボンを口に含み、短く応える
グラスの氷が、チリリと小さく鳴いた
それが俺たちの、最初の乾杯だった
「こんな夕暮れには、すべてを忘れたくなるわ」
彼女の瞳に、ネオンのブルーが冷たく反射する
訳ありの過去など、この街では珍しくもない
詮索するのは、野暮ってものさ
彼女の瞳に、ネオンのブルーが冷たく反射する
訳ありの過去など、この街では珍しくもない
詮索するのは、野暮ってものさ
「忘れる必要なんてない」
俺は煙草に火をつけ、紫煙を天井へと逃がした
「ただ、今夜の音楽に溶かせばいい」
俺は煙草に火をつけ、紫煙を天井へと逃がした
「ただ、今夜の音楽に溶かせばいい」
彼女は小さく笑い、自分のグラスを飲み干した
言葉は途切れ、また静寂が戻る
だけど俺たちの間には
確かなリズムが、確かに流れていた
言葉は途切れ、また静寂が戻る
だけど俺たちの間には
確かなリズムが、確かに流れていた

























