Nicotto Town ニコッとタウン

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生体中心主義(バイオセントリズム)


光は ひそやかに顫(ふる)えていた
僕がそれを見るまでは
どこにも居場所をもたぬまま
ただ 雲のように にじんでいた
見失われた季節のなかで
風がかすかに 歌をうたう
――おまえがここに居るからこそ
世界はこうして ひらいているのだと
人はいう
いつか肉体(からだ)は朽ち果てて
冷たい土にかえるだろうと
時間はすべてを連れ去るだろうと
けれど それはちいさな錯覚
時間も 空間も はるかな星々も
僕たちの心が織りあげた
ひとつの織物にすぎない
窓をあければ 青い夜空
死という名の 暗い扉のむこうには
新しい別の部屋が つながっている
そこでもやはり 僕は僕として目覚めるだろう
意識のなかに すべての宇宙が眠り
宇宙のなかに 僕の意識が目覚めている
死なないものは はじめから死なない
ただ やさしい夢のつづきへゆくだけだ

#日記広場:小説/詩




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