個影_春の訪れ…… 或る窓ひらく日に
- カテゴリ:小説/詩
- 2026/06/30 07:56:26
長い 冬の旅の おはりに
ぼくの 個影(こえい)は ひとつの 窓辺に ついた
まだ つめたい 残雪の むこうから
かすかな 雲雀(ひばり)の うたが 聞こえる
ぼくの 個影(こえい)は ひとつの 窓辺に ついた
まだ つめたい 残雪の むこうから
かすかな 雲雀(ひばり)の うたが 聞こえる
あんなに 凍えてゐた 草原(くさはら)にも
やはらかな 日差しが びよせられ
ぼくの shivering(ふるへ)る 影の ふちに
あたらしく 碧(あを)い 芽が のぞく
やはらかな 日差しが びよせられ
ぼくの shivering(ふるへ)る 影の ふちに
あたらしく 碧(あを)い 芽が のぞく
きみは もう どこにも ゐないけれど
この 光の なかに 溶けてゐるのだらう
風が 窓を そつと 押しひらくとき
この 光の なかに 溶けてゐるのだらう
風が 窓を そつと 押しひらくとき
ぼくは ひとりで ほほゑんでみる
失はれた 季節の すべてを ゆるすやうに
あたたかい 春の はじまりの なかで
失はれた 季節の すべてを ゆるすやうに
あたたかい 春の はじまりの なかで




























