黒い糸
- カテゴリ:自作小説
- 2026/06/28 18:52:01
第五章
「…んん…」すっきりとは目覚められなかった私だが、体を起こし伸びをして…今日も仕事だ…とぼんやりと思いに耽っていた。少しばかりぼーっとして過ごした後、…さてと、洗顔でもしよう…となかなか起きてこない思考と共に洗面台へと向かった。いつもの日課の自分との睨めっこ…少し疲れた顔してる…?かな…?そんな事を思いながら、洗顔を始めた私だ。
洗顔を終えた私は…まだ仕事には早いし、頭を起こす為にもコーヒーでも飲もうとケトルへと水を入れた。コーヒーの準備をし、お湯が沸く迄私は膝を抱えてしゃがんでいた。…はぁ…今日からまた仕事か…なんて事をぼんやりと考えている間に、お湯はすっかり沸きあがっていた。コポコポと入れるお湯の音が私は好きだ。お湯を注ぎ終え、…ローテブルへと向かい、カーテンを開け、窓も開けた。…鳥の囀りも聞こえてくる中、コーヒーを啜りながら…今日も頑張ろ…と気合を入れた。暫くボーッとしながら過ごしていた。…今日はどんな一日になるかな…なんて思い耽りコーヒーを飲んだ。ゆっくりと過ごしている間に時刻は6時半を廻ろうとしていた。…あ、もうこんな時間…仕事の準備しなきゃ…そう思いながら、軽めのメイクをしようとベッドルームへと向かった。…さて、準備しますか…とドレッサーに座り、メイクを始めた。私は在宅ワークだったが、全身スーツを着る様にしていた。上半身しか映らないのに全身着るのは私の中で
「仕事をする時間」にしていた為だ。メイクも終わり、スーツへと着替え始めた。…今日はどれにしようかな…とスーツを選ぶ時間もまた楽しい時間になっていた。…今日はこれにしよう…と紺色のスーツを選んだ。気持ちもピシっとした所で仕事部屋へと向かった。…あ、そうだ白湯でも入れよう…そう思いキッチンへと戻りケトルへと水を入れた。あっという間にケトルの水も沸き、白湯を入れて仕事部屋へと向かう。…そろそろ仕事の時間だ…さぁて、今日も頑張りますか…と心の中で自分を鼓舞し、いつもの日常の「仕事」へと意識を集中させていった。




























