六月の窓2
- カテゴリ:小説/詩
- 2026/06/25 11:03:32
かすかな雨の糸が 六月の窓をつつむとき
森の奥からは かすかな音楽が聞こえてくる
それは濡れた青葉をわたる 風のひびきか
古びたオルガンの やさしいつぶやきか
見あげれば 雲のきれまにひそやかに
淡い七色の虹が 夢のやうにひろがって
かなしい記憶のやうに すぐに消えさらうとする
ひとしきり こころを濡らす雨のあとに
淡い七色の虹が 夢のやうにひろがって
かなしい記憶のやうに すぐに消えさらうとする
ひとしきり こころを濡らす雨のあとに
六月は やはらかなひかりと影のまじはるところ
ひとびとが忘れてしまった ちひさな歌を
木立のオルガンは くりかへし奏でてゐる
ひとびとが忘れてしまった ちひさな歌を
木立のオルガンは くりかへし奏でてゐる
私はただ 静かな森のほとりにたたずみ
いつか夢にみた やさしい面影をおもひだす
あの虹のむかうへ 消えていった足あとのやうに
いつか夢にみた やさしい面影をおもひだす
あの虹のむかうへ 消えていった足あとのやうに




























