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六月の窓2


かすかな雨の糸が 六月の窓をつつむとき
森の奥からは かすかな音楽が聞こえてくる
それは濡れた青葉をわたる 風のひびきか
古びたオルガンの やさしいつぶやきか


見あげれば 雲のきれまにひそやかに
淡い七色の虹が 夢のやうにひろがって
かなしい記憶のやうに すぐに消えさらうとする
ひとしきり こころを濡らす雨のあとに

六月は やはらかなひかりと影のまじはるところ
ひとびとが忘れてしまった ちひさな歌を
木立のオルガンは くりかへし奏でてゐる

私はただ 静かな森のほとりにたたずみ
いつか夢にみた やさしい面影をおもひだす
あの虹のむかうへ 消えていった足あとのやうに

#日記広場:小説/詩




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