風のなかで
- カテゴリ:小説/詩
- 2026/06/03 01:10:37
一
青いあざみの 咲く径(みち)を
おまへとふたり 歩いた日
木漏れ日はただ やさしくて
僕らの影を ひとつに揺らした
青いあざみの 咲く径(みち)を
おまへとふたり 歩いた日
木漏れ日はただ やさしくて
僕らの影を ひとつに揺らした
あなたの髪の かすかなにほひ
忘れたくない こゑのひびき
たとえ季節が すぎてゆくとも
この高原の 風は消えない
忘れたくない こゑのひびき
たとえ季節が すぎてゆくとも
この高原の 風は消えない
二
しづかな夜の しづくのなかに
おまへのなみだを 僕は見た
何も言はずに 手をつなげば
月光(つきかげ)だけが 僕らを照らす
しづかな夜の しづくのなかに
おまへのなみだを 僕は見た
何も言はずに 手をつなげば
月光(つきかげ)だけが 僕らを照らす
さよならはまだ 言はないでおくれ
すべては夢の あわひのやうに
ひとつの歌に なってゆくだらう
そのしらべだけが いつまでも甘い_
すべては夢の あわひのやうに
ひとつの歌に なってゆくだらう
そのしらべだけが いつまでも甘い_


























