五月の風
- カテゴリ:小説/詩
- 2026/06/03 00:52:03
一
かなしみを知らない おまへの瞳に
みどりの木陰の ひかりが躍る
それは僕たちが いつか夢みた
いちばん新しい 朝のしらべだ
かなしみを知らない おまへの瞳に
みどりの木陰の ひかりが躍る
それは僕たちが いつか夢みた
いちばん新しい 朝のしらべだ
おまへの頬を なでてゆく風は
わづかな涙も つばさに乗せて
青いあざみの ひらく野原へ
やさしいにほひを 運んでゆくだらう
わづかな涙も つばさに乗せて
青いあざみの ひらく野原へ
やさしいにほひを 運んでゆくだらう
二
もう冷たい夜は ここにはなくて
窓をあければ 光のしづく
すべてはめぐり 出逢ふのだから
このときめきを 忘れないでおくれ
もう冷たい夜は ここにはなくて
窓をあければ 光のしづく
すべてはめぐり 出逢ふのだから
このときめきを 忘れないでおくれ
あなたの胸の ふるへる弦(いと)に
初夏のすきまの あかるい響き
泣かなくていいと そよ風が言ふ
そのしらべだけが いつまでも甘い
初夏のすきまの あかるい響き
泣かなくていいと そよ風が言ふ
そのしらべだけが いつまでも甘い


























