雪の夜(よ)のしらべ
- カテゴリ:小説/詩
- 2026/06/03 00:40:53
一
ともしびを消した 夜の窓辺に
ふりしきる雪の しろいまたたき
それは僕たちが いつか失くした
あまくて せつない 約束のいろ
ともしびを消した 夜の窓辺に
ふりしきる雪の しろいまたたき
それは僕たちが いつか失くした
あまくて せつない 約束のいろ
おまへの頬を つたふなみだは
凍れる夜の くだける破片(かけら)
かなしみはただ うつくしく透き
よごれた世界を あらはしてゆく
凍れる夜の くだける破片(かけら)
かなしみはただ うつくしく透き
よごれた世界を あらはしてゆく
二
もう呼びあふ こゑも途絶えて
風は静かに 銀の息をはく
すべては埋もれ ゆくのだとしても
このまたたきを 忘れないでおくれ
もう呼びあふ こゑも途絶えて
風は静かに 銀の息をはく
すべては埋もれ ゆくのだとしても
このまたたきを 忘れないでおくれ
あなたの胸の ふるへる弦(いと)が
雪のすきまに ひびきをのこす
泣いていいよと 月光(つきかげ)が言ふ
そのしらべだけが いつまでも白い_
雪のすきまに ひびきをのこす
泣いていいよと 月光(つきかげ)が言ふ
そのしらべだけが いつまでも白い_


























