硝子(がらす)のなみだ
- カテゴリ:小説/詩
- 2026/06/03 00:38:11
一
ともしびを消した 夜のまどべに
ただひとつ残る 星のまたたき
それは僕たちが いつか失くした
あまくて せつない 約束のいろ
ともしびを消した 夜のまどべに
ただひとつ残る 星のまたたき
それは僕たちが いつか失くした
あまくて せつない 約束のいろ
おまへの頬を つたふなみだは
月のひかりの くだける破片(かけら)
かなしみはただ うつくしく透き
よごれた世界を あらはしてゆく
月のひかりの くだける破片(かけら)
かなしみはただ うつくしく透き
よごれた世界を あらはしてゆく
二
もう呼びあふ こゑも途絶えて
風はあやめの にほひを運ぶ
すべてはすぎて ゆくのだとしても
このまたたきを 忘れないでおくれ
もう呼びあふ こゑも途絶えて
風はあやめの にほひを運ぶ
すべてはすぎて ゆくのだとしても
このまたたきを 忘れないでおくれ
あなたの胸の ふるへる弦(いと)が
夜のすきまに ひびきをのこす
泣いていいよと 月光(つきかげ)が言ふ
そのしらべだけが いつまでも甘い
夜のすきまに ひびきをのこす
泣いていいよと 月光(つきかげ)が言ふ
そのしらべだけが いつまでも甘い


























