ガードレールが車内を尽きぬけ乗客を跳ね飛ばした訳
- カテゴリ:コーデ広場
- 2026/05/11 10:28:52
■シートベルト着用の有無で結果は違ったか
第一報では「車外に投げ出された生徒が死亡」となっていたので、シートベルト非着用による車外放出かと思ったのですが、亡くなった生徒は反対車線まで飛ばされていたとのこと。それほどの遠心力が作用したなら、バスはスピンモードになっていたはずですが、現場にスリップ痕は無く、バスは真っ直ぐ停車していたため、その可能性は低いと考えました。
不審に思ったのは、折れ曲がったガードレールがバスの後部から車内に侵入しているように見えたこと。しかしほどなく、ガードレールは車体を貫通して後方に抜けていたことがわかりました。そうなると亡くなった生徒さんは、車体を貫通してきたガードレールに突き飛ばされて裂傷を負い、そのまま車外にはじき出されたと考えたほうが自然です(後に明らかになりました)。すなわち、今回の事故の死亡原因に、シートベルト装着の有無は影響しなかったと考えられます(もちろん着用は徹底するべきで、それは日頃から家庭教育で行いましょう)。
■バスの衝突安全構造は機能しなかったのか
「バスの衝突安全構造は機能しなかったのか」と思うかたもいるかも知れません。しかし、残念ながら機能しませんでした。自動車の前面衝突安全構造というのは、対車両への追突や正面衝突を想定して設計されています。ですから「相手車両を広い面で受け止め、荷重を分散させる」というコンセプトが適用され、今回のような幅の狭い構造物に衝突することは想定されません。車体には前後を貫く形でフレームが配置されていますが、衝突する障害物の位置がフレームと一致しない限り、衝突安全構造は機能しないと言って良いでしょう(このことは2012年に関越自動車道で起きた防音壁侵入事故の際にもブログで指摘しました)。
また、当該車両は日野自動車の「リエッセ」のようですが、衝突軽減ブレーキや車線逸脱警報装置が装着される以前のモデルと思われます。ただし装着されていたとしても、レーダー波を反射しにくい樹脂製クッションドラムや、幅の狭いガードレールに反応したかどうかは不明です。
■ガードレールはどんなふうに生徒を車外にはじき出したか
では、バスが衝突した後、ガードレールはどのような挙動を示して生徒さんに衝突したのでしょうか。図を用いて説明しましょう。
バスの左前方から侵入したガードレールは、フロントサスペンションの隙間を通って(あるいは破壊して)、キャビンの床下に侵入します。バスは床面をなるべく平らにしたいことから、床はタイヤ直径よりわずかに低い程度に設計します。ですから、その高さのまま床下を進んでいれば、恐らく死者は出なかったでしょう。ところがガードレールは、あるところから急に上に向きを変え、最後部の座席に座っていた生徒さんの方向に向かってしまいます。なぜそうなったのかというと、リヤアクスル(後車軸)の存在です。
マイクロバスは一般に、2WD仕様は後輪を駆動する方式を採用しています。ですから後車軸には、後輪を駆動するためのアクスルケースが車体を横断しています。アクスルケースは車重と乗員の重量を支えなければなりませんから、非常に頑丈にできています。ですから侵入したガードレールはアクスルケースと衝突し、上方向に曲がったと考えられます。その結果、最後部の座席を直撃してしまったと考えるのが合理的です(その後、ガードレールは車体に巻き付くように折れ曲がっていますが、これは後続車が衝突したためでしょう)。
こうした車体構造はマイクロバスでは一般的なので、設計に瑕疵があったわけではありませんし、対策のしようもありません。「不運だった」としか言い様のない事故です。
■むしろ問題視すべきは、ガードレールの構造
今回の事故で僕が指摘したいのは、ガードレールの構造です。ガードレールは本来、路外に逸脱しそうになった車両を押しとどめるのが役割であり、それが凶器となって死亡事故を起こすことなど、あってはなりません。そうなってしまった理由のひとつに、事故現場の特殊性があります。当該事故現場は、冬期にはチェーン着脱場になる場所の末端部で、着脱場に出入りするために、ガードレールが外されたままになっていたのです。
これも「タイミング的に不運だった」と言えるかも知れませんが、問題は残置される側のガードレールの末端形状です。街中で見かけるガードレールと同様に、先端にカールしたカバーが取り付けてあるだけでした。これがもし、出入り口に沿って曲げられたガードレールであったなら、バスが衝突しても突き刺さることはなかったでしょう。
特に現場付近は緩い右カーブになっています。曲率半径は大きいので、スピードの出し過ぎで曲がりきれなくなるほどではないと思いますが、不注意で左に逸れてしまう可能性は考えられます。また、運行管理に問題はなくとも、ドライバーの体調急変で、適切なハンドル操作ができなくなる可能性もあります。ですからガードレールの構造も、それを想定した形にしておくのが望ましいはず。構造の改善で安全性が高まるなら、やっておかない手はないでしょう。
同様な場所は、全国ほかにもあるかも知れません。高速道路会社は該当しそうな設備を総点検し、問題がありそうな場所があれば、早急に対策することを望みます。
5月9日追記:冬期に撤去するガードレールは下流側の1枚を残し、最後のポールを支点にチェーン着脱場側に回転させて固定できるようにすれば、最小限の費用で安全確保ができるのではないかと思います。
5月11日訂正:当初の記事では、エンジンは後方に搭載と書いてしまいましたが、当該車両は「キャブオーバー型」といって、運転席の下にエンジンを搭載していました。お詫びして訂正いたします。なお、それによってガードレールの侵入挙動が変わることはないと思われます。

























なんとなく 過去報道の記事に、今回新たな追加情報を書き足しただけという気もする。
その付け足された内容がひど。あまりにひどすぎて ことばもでない
・ただ 現役顧問の時代から 運転に問題のある人にハンドルを握らせていた部活ってなんなん?
優勝させた(と言っても当時の在学生が元からゆうしゅうだっただけ)という、まわりあわせだけで
何十年もやってきて今回の事故
これって 当時の在籍校の学校長から 3年間の任用期間中も 問題ある運転手を固有し続けた胎内市の行政そのものが 大問題なのでは!
・そして記者会見でも 緊張するとへらつく行動をみせていた営業担当者(無責任で強いモノにまかれつつ 一般人につけを回して責任逃れに徹して己の営業成績を上げることだけに徹する人間特有の態度)とあわせて、そういう卑怯者が幅を利かす「小さな・狭い」社会なのね 胎内市は><
で そのくだんの営業が言う「知り合いの知り合い」という紹介者というのは、そういう男がかばう相手は
バックのある人間なんだろうから、たぶん 今回事故った部活の顧問か 別の学校の現役教員なんでしょうね、つまり 会社にとって大事な取引相手(学校)に所属する人物の疑い濃厚
もしくは指導主事(未来の校長候補=教育委員会所属)や教育長の可能性も
いずれにせよ、今回の事故の根底にあるのは、運動部偏重・対外試合成績偏重の 学校教育・教育委員会・ひいては地域の古株連の意向にあると考える
そして 胎内市と同類の腐った市町村は 日本全国のあっちこっちにあるのでは?
若山先生の年齢は68歳ですから、極端な高齢者という年齢ではないかもしれません。ただ、私が見た印象では年齢以上に体調が悪く見えました。足取りも普通ではありませんでした。会えば一目で『この人に運転を任せて大丈夫なのか』と思う状態でした」(同関係者)
若山容疑者の地元・胎内市によれば、2022年春から会計年度職員としてイベントでマイクロバスを運転する仕事に就いた。市は当時の仕事ぶりについて「無事故で問題はなかった。次の仕事が決まったと聞いた」と説明している。
若山容疑者を金子氏に紹介した人物は誰なのか?
だが、容疑者の近所に住む顔見知りの男性の話も、胎内市職員時代から異変が深刻化していたことをうかがわせた。
「若山さんが市役所に臨時職員で勤めていた2年くらい前、飯豊連峰の登山口のあたりで市が運行するワゴンタイプの送迎車の運転をしてたんだけど、『ごくろうさん』って感じで手を挙げても口をポカンと開けてこっちを見てるだけで、明らかに様子がおかしかった。その後も同じようにボーッとした表情でこちらを見てるだけだった」
今回、若山容疑者を問題のバスの運転手に据えた蒲原鉄道(新潟県五泉市)の営業担当・金子賢二氏は事故があった6日の夜、知人から紹介された若山容疑者とは「(今回)初めてお会いしました」と説明。
運転前の面談や免許証の確認、運転歴や事故歴の確認を「してませんでしたね」と言い切った。
新潟県のスポーツ関係者の間で危険運転で有名だった若山容疑者を金子氏に紹介した人物は誰なのか。そして蒲原鉄道が十分な“能力確認”を行なっていない運転手に運転させたことは今回が初めてだったのか。同社は6日を最後に「捜査中」を理由に取材に応じなくなったが、再度説明をするべきだろう。
※「集英社オンライン」では、今回の事故にまつわる情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(旧Twitter)まで情報をお寄せください。
集英社オンライン
負傷者の救護作業を行なっていなかった?
だが、若山容疑者の異常な行動は事故直後にもみられていた。当時救助活動にあたった福島県内の複数の消防関係者の話によると、6日午前7時39分に発生した事故の2分後には119番通報が行なわれ、郡山広域消防組合の消防車両は事故から19分後の7時58分に現場に到着している。
地元メディアによれば、生存した生徒らは重傷を負った生徒の手を握って励ましたり、発煙筒を焚くなど被害の拡大阻止に懸命に動き回っていた。だが軽傷しか負わなかった若山容疑者はそうした活動に加わっていない。
「最初の消防隊が現場に到着した際、運転手は運転席に座った状態で、意識はありましたがボーっとした様子でした」とある関係者は話した。
運転席にいた若山容疑者は、動けない状態ではなかったにもかかわらず、自分が起こした事故の負傷者の救護作業を行なっていなかったとみられる。
「運転そのものが危ないと感じられる状態でした」
運転以外の行動にも異常が感じられる容疑者。県内のスポーツ関係者もその異常さを証言した。
「若山さんは新潟県内の複数の高校で陸上部を指導し、実績のある指導者として有名な人でした。当然部活の移動で、部員を乗せた車を自分で運転したこともありましたが、若い頃から運転中に寝てしまうことがあったと聞いています。
教え子たちは、寝ないようにするために運転中に横について話し相手になっていたという話も聞きました。年齢や持病だけの問題ではなく、以前から運転には不安があったのではないかと思います」(同関係者)
そして、ついにこうした不安が広く認識される問題が起きたという。
「若山さんは数年前から何回か連続して、おおむね春に行なわれてきた『新潟ハーフマラソン』で、棄権した走者を拾うために最後尾を走るバスを運転する役割を担ってきました。しかし普段の言動から『とても運転なんかさせられない』という声が出て昨年からその役を外されています。
スピードを出すとか、運転が乱暴とかではなくて、普段の挙動がおかしくて『この人に運転させたらバスが脱輪して田んぼに落ちるかも』と懸念されたんです。普通に走るバスじゃないですよ。棄権寸前のフラフラのランナーについて行く低速走行も任せられない、となったんです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/90216979a284e5e25d842560ae3ed9130dd5efcd
5/12(火) 18:39配信
福島県郡山市の磐越道で起きた、クラブ活動で移動中の高校生が死亡したマイクロバス事故。福島県警が過失運転致死傷容疑で逮捕した無職・若山哲夫容疑者(68)=新潟県胎内市=が事故前に異常な運転を繰り返していたことがわかった。さらに新潟県内のスポーツ関係者の間に、若山容疑者には正常な運転が困難だと知れ渡る出来事も昨年あったという。これほど危険なドライバーがなぜ、高校生が乗るバスのハンドルを握ることになったのか。
バス事故の約1週間前にも運転していた軽自動車を大破させ…
死亡した新潟市の北越高校3年・稲垣尋⽃(ひろと)さん(17)が所属していた男子ソフトテニス部の顧問・寺尾宏治氏は10日の記者会見で、事故の後にバスに同乗していた他の部員が保護者らに話した内容として、
「事故の前から少し運転がおかしかったというようなことは聞いております。トンネルでこすったとかで、休憩した時に車の片側にこすったような跡があったと聞きました」
と説明した。
若山容疑者は制限速度80キロの区間で「90〜100キロは出ていた」と事故時の速度を供述した。しかし、寺尾氏はそのバスには同乗せず、バスの先を自分の車で走っており、事故の発生にも気づいていなかったという。
「私がバスに同乗していれば運転手の異変に気づき、運転を止めさせるなどして事故を防ぐことができたのではないかと思っています」
と話したが、保護者からも同乗しなかったことに強い批判が出ている。
実際、若山容疑者は、バス事故の約1週間前にも運転していた軽自動車を大破させる事故を起こしている。(♯2)「事故は今年に入って数回起こしており、(今回の)バス事故を起こす直前には免許を返納する意向を周辺に漏らしていました」と社会部記者も話す。
・事故報道とその添付写真・映像などを見て 不可解だったことが やっとわかった!
ガードレールはが、座席の下を貫通し、車軸にぶつかって上部に向かっておれまがり、
後部作責を跳ね飛ばした(おそらくは 生徒さんも傷つけながら)
なんと痛ましく 不運なできごとでしょうか。
だから 運転手は ガリガリという異音を聞きながらも、ブレーキを踏まずに直進を続けたのかな?
(この運転にも問題はあるが、世の中には 高速道路で 小動物やモノを踏んでもスピードを落とさない運転手も割といるようだから。下手にブレーキをかけて後続車にぶつかられることを恐れて)
このあたりの図解は、ニコさんの構造上コピペできないので、原文をご覧ください。
そして 「ガードレールが刺さった!」というのも 不思議だったのですが、なんと 冬場のチェーン着脱上に入るために、ガードレールをはずされたままだったからという理由を読んで、「そういう特殊事情が・地域性があったのか」と納得。
子供ころ、狭い車道の端っこを自転車で走らなければいけない時は、あのガードレールの端にぶつかると大けがしそうだといつも怖い思いをしながら、ビュンビュン脇を走り抜ける車と とぎれとぎれにしかない(昔はそうだった)ガードレールの鋭い端っこに怖い思いをしながら やむを得ず長距離を通わなければならない道を自転車で通っていた時期があった。
それに比べて 今は 交差点以外では ガードレールが途切れることがなくなってよかったと思っていたが・・
そして この掲載写真のように、今ではガードレールの端を丸めているのを初めて知り、歩行者には親切設計になったなぁと思ったが・・確かに高速で走る車がぶつかれば突き刺さるだろうと納得
そして ガードレールの設置の仕方を少し変えるだけで、このような悲惨な事故を防げるのならば・・
ぜひとも 早期実現 全道路で! と切望します。
なにも 一般道でも カーブ地点で 各種退避場などがもうけられ、ガードレールが途切れていることはよくあるので。
(昔ながらのハイキングコースが いつのまにか車道におきかわっていることはよくあり、
その過程で よく 途切れたガードレールの端っこを見かけます。ぶつかれれて変形している・時には傷跡かさびているのも含めて)
歩行者・自転車保護もかねて、国交省さん!