独りの円卓
- カテゴリ:日記
- 2026/05/10 00:33:47
足並みを揃えろ、と風が吹く
同じ色のコートを着た影たちが
一列になって
見えない境界線を越えていく
同じ色のコートを着た影たちが
一列になって
見えない境界線を越えていく
私の足は
最初から、その列には向かなかった
歩幅が合わないんじゃない
向かう先が、私の地図にはない
最初から、その列には向かなかった
歩幅が合わないんじゃない
向かう先が、私の地図にはない
「みんな」という名の
形のない怪物が街をゆく
同じ歌を歌い
同じ正義を飲み干して
温かな群れの中で
自分を少しずつ、削り捨てている
形のない怪物が街をゆく
同じ歌を歌い
同じ正義を飲み干して
温かな群れの中で
自分を少しずつ、削り捨てている
私は、角のバーで
琥珀色の液体を喉に落とす
氷が解ける音だけが
唯一の誠実な告白だ
琥珀色の液体を喉に落とす
氷が解ける音だけが
唯一の誠実な告白だ
握り合った手の温もりよりも
ポケットの中の
冷たい孤独の方が、私には馴染む
ポケットの中の
冷たい孤独の方が、私には馴染む
誰とも分かち合えない夜を
誰にも邪魔させない
それが私の、唯一の規律だ
誰にも邪魔させない
それが私の、唯一の規律だ
背後で誰かが扉を閉める
群れに帰る奴の、安堵の音だ
俺は灰皿に、吸い殻を押し付け
雨の降る、誰もいない道へ出る
群れに帰る奴の、安堵の音だ
俺は灰皿に、吸い殻を押し付け
雨の降る、誰もいない道へ出る
傘は持たない
俺を濡らすのは、俺自身の意志だけでいい
俺を濡らすのは、俺自身の意志だけでいい
同じ皿の飯を食い
同じ傷を舐め合う
馴れ合いは、あいにく性に合わない
同じ傷を舐め合う
馴れ合いは、あいにく性に合わない
俺の喉を通るのは
毒か、酒か
あるいは、噛み殺した自分自身の沈黙だけだ
毒か、酒か
あるいは、噛み殺した自分自身の沈黙だけだ
























