Nicotto Town ニコッとタウン

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霧の停車場2

錆びついたレールが
霧の奥へと消えていく
そこは時間の止まった、雨の駅舎
トレンチコートの襟を立て
冷たい風に身を任せる
街灯の光が、一瞬だけ
孤独な横顔を照らした
誰も来ない
誰も待っていない
霧は、吐き捨てた言葉を隠すように
街の明かりをすべて飲み込んだ
雨粒が、古い鉄の屋根を叩く
まるで過ぎ去った日々を数えるように
「あいにくの雨だ」
独りごちて、遠くを見つめる
音さえ、霧に吸い込まれていく
終着点じゃない
かといって、出発点でもない
ただ、そこに立ち尽くす。
霧にむせぶ、灰色の情景
男は、重く冷たい空気を吸い込み
それとともに、すべてを過去へ追いやった_

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