垂直の不条理
- カテゴリ:日記
- 2026/04/08 16:56:59
世界には二種類の石しかない。
誰かの頭を砕く石か、誰かの沈黙を支える石かだ。
誰かの頭を砕く石か、誰かの沈黙を支える石かだ。
目の前の壁は、後者だった。
垂直に切り立った巨大な沈黙。
人間どもはそこに額を押し当て、
「不在」という名の神に向かって熱烈に語りかけている。
だが、返ってくるのはいつも、自分自身の吐息の熱だけだ。
垂直に切り立った巨大な沈黙。
人間どもはそこに額を押し当て、
「不在」という名の神に向かって熱烈に語りかけている。
だが、返ってくるのはいつも、自分自身の吐息の熱だけだ。
俺は最後の一本の煙草に火をつけた。
紫煙が古い石の隙間に吸い込まれていく。
哲学者はこれを「実存」と呼ぶかもしれないが、
俺に言わせれば、ただの「未解決事件」だ。
紫煙が古い石の隙間に吸い込まれていく。
哲学者はこれを「実存」と呼ぶかもしれないが、
俺に言わせれば、ただの「未解決事件」だ。
意味なんてものは、後から誰かがつけた注釈に過ぎない。
石はただ、そこにある。
重力に従い、時間に耐え、人間の悲劇を無機質に反射する。
それがこの世界の唯一の誠実さだ。
石はただ、そこにある。
重力に従い、時間に耐え、人間の悲劇を無機質に反射する。
それがこの世界の唯一の誠実さだ。
祈る必要はない。
ただ、この圧倒的な「壁」という現実を認めればいい。
俺たちは皆、届かない声を投げ続ける囚人であり、
同時に、その声を無視し続ける看守でもある。
ただ、この圧倒的な「壁」という現実を認めればいい。
俺たちは皆、届かない声を投げ続ける囚人であり、
同時に、その声を無視し続ける看守でもある。
煙草を靴底で揉み消す。
石はまだそこにある。
俺が去った後も、この不条理だけは永遠に垂直のままだ
石はまだそこにある。
俺が去った後も、この不条理だけは永遠に垂直のままだ
























