コーヒーの熱が逃げるまで
- カテゴリ:人生
- 2026/04/02 10:54:23
冷えたガード下 誰かが忘れたビニール傘
折れた骨を直す手立てもなく ただそこにある
「世界は残酷だ」なんて 今さら言うまでもないが
せめてこの 自販機の缶コーヒーくらいの熱は
誰かの指先に 届いてもいいはずだ
折れた骨を直す手立てもなく ただそこにある
「世界は残酷だ」なんて 今さら言うまでもないが
せめてこの 自販機の缶コーヒーくらいの熱は
誰かの指先に 届いてもいいはずだ
俺の掌は もう何も掴めはしない
誰かの涙を拭うには あまりに荒れてしまったが
向こうから歩いてくる 泥だらけの迷い犬に
一欠片のパンを投げる そのくらいの余裕はある
誰かの涙を拭うには あまりに荒れてしまったが
向こうから歩いてくる 泥だらけの迷い犬に
一欠片のパンを投げる そのくらいの余裕はある
「愛」なんて大げさな名前は 荷物になる
ただ、通り過ぎる背中に 風が当たらないように
一歩だけ 足音を忍ばせて歩くだけ
ただ、通り過ぎる背中に 風が当たらないように
一歩だけ 足音を忍ばせて歩くだけ
見返りも 明日への期待も とうに捨てた
俺が信じるのは この胸の奥に灯る小さな火と
凍えそうな夜に そっと吐き出す 温かな吐息だけ
俺が信じるのは この胸の奥に灯る小さな火と
凍えそうな夜に そっと吐き出す 温かな吐息だけ
言葉にはしない 形にも残さない
ただ 名前も知らない誰かの明日が
今日より少しだけ 穏やかであるようにと
この空っぽの空を見上げるだけだ
ただ 名前も知らない誰かの明日が
今日より少しだけ 穏やかであるようにと
この空っぽの空を見上げるだけだ



























