錆びたライターと午前二時の戯言
- カテゴリ:日記
- 2026/04/02 10:43:37
午前二時。
氷の溶けたウイスキーは、
俺の人生みたいに、とっくに薄まっている。
氷の溶けたウイスキーは、
俺の人生みたいに、とっくに薄まっている。
バーテンダーは何も聞かない。
それがこの店のルール。
鏡に映った男は、
少し笑って、また一つ、くだらない嘘をつく。
それがこの店のルール。
鏡に映った男は、
少し笑って、また一つ、くだらない嘘をつく。
「愛? そんなの、街灯の下に落ちてる
吸殻と同じさ。誰も拾わない」
吸殻と同じさ。誰も拾わない」
愛した女は、霧の中に消えた。
俺に残されたのは、
火のつかないライターと、
ポケットの底の、微かな重みだけ。
俺に残されたのは、
火のつかないライターと、
ポケットの底の、微かな重みだけ。
眠らない街の喧騒が、
ドア越しに、やけに遠く聞こえる。
ドア越しに、やけに遠く聞こえる。
正義なんて、腹の足しにもなりゃしない。
真実なんて、傷口に塗る塩だ。
真実なんて、傷口に塗る塩だ。
誰も俺を救わないし、
俺も誰も救わない。
俺も誰も救わない。
それでいい。
この薄暗いバーで、
自分だけの影と乾杯する。
この薄暗いバーで、
自分だけの影と乾杯する。
さあ、最後の戯言だ。
「人生は、
苦いだけのコーヒーさ」
苦いだけのコーヒーさ」
ライターの蓋を閉じる音が、
静寂を、わずかに弾いた。
静寂を、わずかに弾いた。



























