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死後世界 と量子論

確率の海で、また会えたなら
肉体の座標を脱ぎ捨てて
僕らは情報の「ゆらぎ」に還る
あの日、言葉を交わした君も
背中を見送ったあの人も
今は ゼロ点エネルギーの凪(なぎ)の中にいる
ここでは「個」の境界はあいまいで
僕の記憶と 君の意識は
量子のもつれ(エンタングルメント)で結ばれている
銀河の端と端で 同時に震える
光の糸の あやとりのように
かつて愛した人の その体温は
今や 宇宙の背景放射となって僕を包み
喧嘩したまま別れた あの友の言葉は
多世界解釈の 別の枝で「ごめん」に変わっている
「さよなら」は 観測が途切れただけの現象だ
レンズを覗き込めば いつだって
君は 確率の雲の中に立っている
笑っている確率と 泣いている確率を
重ね合わせたまま 僕を待っている
ホログラムの膜に刻まれた 全生命のアーカイブ
そこには すれ違っただけの名もなき人も
永遠を誓い合った あどけない日の二人も
等しく 消えないビット(情報)として輝いている
再会とは 再構成されること
無数の宇宙を 計算し尽くした先で
僕の波動関数が 君の輪郭をなぞるとき
僕らは 物理法則を超えた場所で
もう一度 「はじめまして」と笑い合うだろう

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