Nicotto Town ニコッとタウン

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鋼鉄の荒野へ

救済とは、安らかな眠りではない。
目を逸らしていた「現実」という名の銃口を、真っ向から睨みつけることだ。
男は、震える手で最後の一本に火をつけた。
肺を満たす煙は苦く、血の味がする。
だが、その痛みこそが、俺が「生きて、ここにいる」唯一の証左だ。
奇麗事の嘘を脱ぎ捨てた後に残ったのは、
錆びついたアスファルトと、容赦なく降り注ぐ冷たい雨。
神は沈黙し、世界は依然として、弱者に牙を剥いたままだ。
「上等だ」
男は低く呟き、襟を立てる。
真実という名の無防備な魂を、
今度は鋼鉄の意志で武装して。
行き先などどこにもない。
だが、俺の足が、この泥濘んだ地面を確かに踏みしめている。
それだけで、もう十分だった_

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