Nicotto Town ニコッとタウン

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孤独の証明Ⅱ

午前二時、街は死んだふりをする
アスファルトが吸い込んだ雨の匂いと
安物のバーボンの焼けつくような喉越しだけが
俺がここにいる唯一の証拠だ。
誰かとつながるための回線は
とっくの昔に砂嵐の中へ消えた
「寂しい」などという言葉は、銃を忘れた兵士の戯言だ
孤独とは、欠けている状態ではない
それは研ぎ澄まされたナイフのように
自分自身を切り分けるための「完成形」だ。
鏡の中に映る男に、俺は問いかける
「お前を証明するものは何だ?」
男は答えず、ただ最後の一本に火をつけた。
立ち上る紫煙が、暗闇にゆっくりと溶けていく
消えてなくなるその瞬間こそが
俺が自由であることの、完璧な証明だった。

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