Nicotto Town ニコッとタウン

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孤独の証明

午前四時、バーボンの底に残った氷が
静かに崩れる音を聞いた。
それが俺の、確実な孤独の証明だ。
電話は鳴らない。
待つ女も、追う影もない。
ネオンの死に損ないみたいな夜霧が
俺のトレンチコートの襟を濡らしていく。
「寂しくないか」と風が訊く。
俺は煙草の煙で返事をする。
白い煙は街の闇に吸い込まれ、
何もなかったように消えた。
誰とも共有できない痛み。
誰にも見せられない背中。
それだけが、俺を俺として繋ぎ止める
たった一つの、冷たい鎖。
孤独は傷じゃない。
それは、俺がこの荒野を
独りで歩いてきたという、
ただ一つの勲章だ。
グラスを置き、帽子を深く被り直す。
また次の夜が、俺を待っている_

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