擦り切れた沈黙
- カテゴリ:人生
- 2026/03/24 14:03:11
午前三時。
グラスの縁に指を這わせ
俺は、自分の輪郭を確かめる。
飲み込んだ琥珀色の液体は
腹の底に溜まった、古い後悔の味がした。
グラスの縁に指を這わせ
俺は、自分の輪郭を確かめる。
飲み込んだ琥珀色の液体は
腹の底に溜まった、古い後悔の味がした。
「原罪」という名の重石を
誰もが産声と共に、背中に縫い付けられる。
剥がそうとすれば血が流れるし
放っておけば、皮膚の一部として馴染んでいく。
誰もが産声と共に、背中に縫い付けられる。
剥がそうとすれば血が流れるし
放っておけば、皮膚の一部として馴染んでいく。
許しなんて、上等な毛布はいらない。
この街の湿った夜風が
剥き出しの良心をなぶるくらいが、丁度いい。
この街の湿った夜風が
剥き出しの良心をなぶるくらいが、丁度いい。
コートのポケットには、何も入っていない。
握りしめる拳の中にさえ
自分を救うための言葉は、残っていなかった。
握りしめる拳の中にさえ
自分を救うための言葉は、残っていなかった。
消えかかる街灯の下
影だけが、自分より先に泥に汚れていく。
それを見下ろしながら、ただ歩く。
この孤独な歩数こそが
俺が世界に支払う、唯一の対価だ。
影だけが、自分より先に泥に汚れていく。
それを見下ろしながら、ただ歩く。
この孤独な歩数こそが
俺が世界に支払う、唯一の対価だ。



























