盤上の向日葵
- カテゴリ:小説/詩
- 2026/03/22 20:48:17
柚月裕子さんの小説
山中で身元不明の白骨死体が発見され、
現場には7組しか現存しない希少な将棋の駒が残されていた。
駒を手掛かりに事件を追う刑事ふたりと、
天才棋士・上条桂介の半生が交互に語られる。
刑事たちが桂介にたどりついた時…
登場人物の描写がうまくて、実際にこんなひといそうだなという説得力がある。
以下ネタばれありの感想です。
桂介の生い立ちが気の毒すぎて、いつ、この毒親から解放されるのかと、
思いながら読みすすめた。
家計のたしにと始めたはずの新聞配達も、
父親の雀荘費用に消え、ほんのわずかな小銭でパンを買うありさま。
もし、桂介が将棋に興味を持たず、
唐沢が出した古雑誌から将棋の雑誌を抜いたりしなかったら、
もと教諭だった唐沢の目にとまることもなかった。
週イチとはいえ、唐沢と将棋したり食事させてもらい、
費用を出すから親のもとを離れるよう言われるのに、
この時は将棋のプロとなる道を諦め、父親を選ぶ。
その後東大を卒業し、会社をたちあげ財を成す。
在学中に、その後の人生を左右する東明と出会ってしまう。
将棋のルールが全然わからないので、作中の将棋シーンがまったくわからないし、
頭の良いひとたちがする真剣勝負の雰囲気くらいしかわからない。
特に、感想戦ってすごすぎる。
開始から終わりまで、どう進めたかなんて覚えてられない。
東明は真剣師で、賭け将棋で1勝負で100万円が動くこともある。
レアな将棋の駒をだまし取られてしまう時の将棋も、
普通の勝負じゃなくて緊張する。
登場人物死に過ぎじゃないですか?
唐沢の奥さんは、桂介を息子のように思ってたと言ってるけど、
その後、老人ホームに入ってて、
桂介と連絡をとりあってるようには見えない。
それでいいんだろか。
子供時代と、成人してから親への気持ちって変わるものだけど、
父親がいなくなればいいと願ってるのをみると、違和感が。。
希少な将棋の駒とわかっていながら、一緒に埋めたのも謎。
ゴッホの向日葵に惹かれるのは何故だろう。
映画・ドラマ化もされてて、結末がちょっとずつ違うらしい。
内容がちょっと救われてなくて、あまり観たい気持ちになれない。


























