Nicotto Town ニコッとタウン

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硝子越しの沈黙

神はいつだって、口を閉ざした証人だ。
雨が夜の街を叩くリズムに、
答えらしきものは、どこにも混じっていない。
使い古したトレンチコートに、
昨日の嘘と、乾かない返り血を染み込ませ
私また、行き止まりの路地を曲がる。
祈るには、もう手が汚れすぎた。
信じるには、この世界は透き通りすぎている。
バーの止まった時計。琥珀色のグラスの底。
そこに神がいるのなら、
せめて一言、言い訳くらいあってもいいはずだ。
だが、空を掴むのは、
安煙草の煙と、誰にも届かない溜息だけ。
沈黙。
それは絶望ではなく、
俺たちがこの足で歩き続けろという、
冷酷で、最も純粋な命令(オーダー)だ。

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