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「ブーニン」


19歳でショパンピアノコンクール優勝。

クラシックに疎い自分でもその演奏は、ドラマチックで胸が躍った。
彼がCMに出演した「クラビノーバ」を買って自分でもピアノを始めちゃうくらいに。
1980年代だった。

時は流れ、ブーニンが長い間演奏活動を中止していたことを知った。
映画では、彼のソビエトからの亡命、拠点としたドイツでの成功、そして予期せぬ左手の麻痺、骨折後の感染症による左足切断(8センチ短くなった)の様子が語られる。

彼を支えたのは日本人の妻だった。

「技術が完璧でなくても、人を感動させる音楽をつくりたい」という彼の言葉。
でも、自分の理想とする音楽を弾くことが出来なくて苛立つ現実。

杖をつきながら舞台に立ち、ピアノで体を支えながらお辞儀をする彼の姿を観ると切なさと尊さが入り混じった気持ちになった。

彼は天才的な(人を圧倒させる)技巧を失ってしまったのかもしれない。

それでも、彼は長い中断の後に演奏活動を再開した。

おそらく、深い悲しみと絶望の果てにしか得られない完璧ではない美が人を感動させるのだと思う。

#日記広場:映画

アバター
2026/03/14 22:58
小学生のとき。
まだピアノを本気で学んでいた時に、
ブーニンのリサイタルに何度か行った
ことがあるのです。
彼が苦手とするラフマニノフを、
苦手だと自覚しつつ丁寧に弾いて
いらっしゃったのが印象に残っています。
ショパンはそれこそ「息をするように」
弾くのだけど…でもその柔らかい音で
奏でるラフマニノフの「鐘」、私は
好きです。

ノーミスで圧倒的な技巧もピアノで
求められることですが…ブーニンの
苦難の先の彼にしか出せない音。
1つの時代を作った偉大なピアニスト
だと思います。
アバター
2026/03/14 07:56
おおお、せんちゃんがピアノ始めちゃうきっかけになったのがブーニンだったのね!
そういう演奏家って、一生の心の師匠になるよねえ。
人によるんだろうけど、私は超絶技巧にはあんまり感動しないたちで、
オペラ歌手でも、音程の正確さとか高音の美しさよりも、
感情表現がうまい人のほうが好きだった。
でも、一度世界的レベルに登り詰めた人が、思うように演奏できなくなると、
そのストレスは半端ないだろうねえ……。
そこから立ち直ったブーニン、すごい人だね!




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