Nicotto Town ニコッとタウン

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三月の晩餐

夜の帳が下りる。
この街の喧騒が、遠い潮騒のように遠のいていく_

並べられたのは、冷えたダイナーのステーキと、
ラベルの剥がれた安物のウィスキー。
贅沢を言う時間は、疾うの昔に使い果たした。
向かいの席には、影だけが座っている。
裏切った友か、あるいは、かつて愛した女の幻か。
誰も答えず、ただ換気扇が乾いた音で回る。
最後の一口を飲み干し、
俺はテーブルにチップを置いた。
命の値段にしちゃ、少しばかり多すぎたかもしれない。 
重いドアを押し開ければ、
そこには冷たい深淵と、輝く月が待っている_

#日記広場:日記

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2026/03/11 21:37
夜の静けさの中に、どこか切ない余韻が残る文章ですね。
向かいの席に残された影の描写がとても印象的でした。

人を深く想った時間というのは、夜の景色の中でふとよみがえることがありますよね。
そんなことを少し思いながら読ませていただきました。

最後に描かれた月の光も、とても綺麗でした。
月というものは、いろいろな記憶を静かに照らしますね。

わたしにも忘れることができない月があります。




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