オカピんついて⑪
- カテゴリ:日記
- 2026/03/08 13:41:38
2001年6月6日、上野動物園にはじめてオカピが来園しました。ジャイアントパンダ、コビトカバにならんで、「世界三大珍獣」とさえ呼ばれるオカピ。世界の動物園あこがれの動物とさえ言えるかもしれません。
オカピは20世紀を迎えたばかりの1901年に発見された動物で、アフリカ大陸中央部やザイールのジャングルでくらしています。小型のウマぐらいの大きさで、黒っぽい褐色のからだをしており、前足と後半身には美しい縞模様があります。野生の生態はほとんど知られておらず、神秘的な動物です。
・キリンの親戚、オカピ
現在、キリン科に属する動物はキリンとオカピだけです。かつて、キリン科の動物はアフリカやヨーロッパにたくさん生息していたようですが、今はアフリカ大陸にキリンとオカピが残るのみになってしまいました。
・1日の食事
オカピの1日の食事量は、乾草4キログラム、木の枝3~4本、人工飼料(ペレット)2.5キログラム、ニンジン4本、バナナ2本、サツマイモ1本、リンゴ1個で、午前と午後の2回にわけて与えています。オカピは小型のウマていどの大きさですが、体重は300キログラムを超えます。その体を維持するえさとしては、以外に少量のようにも思えます。
・ネイルケア
オカピはシカと同様、二つにわかれたひづめをしています。動物園ではひづめが自然に削れるまでにはいたらないので、月に数回、ヤスリでけずって、ひづめのかたちを整えます。有蹄類のひづめの管理はとても大切です。
・メスの方が大きいの?
動物のオスはメスより大きいことが多いようですが、オカピはメスの方がオスよりひとまわり大きく、体重もメスが300キログラムをゆうに超えることがあるのに対し、オスはせいぜい300キログラムどまりです。しかし、オスは額にりっぱな角を2本もち、勇ましい気性を示します。
・お尻のバーコード
オカピのからだは黒っぽい褐色をしていますが、脚には白の縞模様があります。近くで見るととても目立ちますが、オカピがくらすジャングルの中では保護色の役割を果たしているようです。また、お尻から脚にかけての縞模様は、オカピの子どもにとって、お母さんを見わけるしるしになるようです。
♢オカピの食事と糞の調査
オカピにあたえるえさのうち、木の枝の種類は季節によって変わります。春から夏の終わりごろまでは、雑木林でよく見られるコナラ、アラカシ、クヌギや、町なかでよく目にするプラタナス、ヤナギなどの落葉樹。冬はトウネズミモチ、モチ、シラカシなどの常緑樹を与えています。食べるのは葉だけです。キリンとはちがって、樹皮までむいて食べることはありません。
木の枝以外のえさについては、食べ残しの量を毎日計り、摂取量を記録しています。飼育係の仕事として、動物の毎日の食べる量を把握することは、健康管理の上からも大切なことです。しかし、木の葉については採食量がわかりません。枝一本ごとの葉のつきかたがまちまちなのです。
知恵をしぼったところ、前例があることに気づきました。動物園では、ジャイアントパンダやコアラの1日の採食量を調べるのに、糞量を計っているのです。そこで、オカピも糞の計量をすることにしました。
動物の糞の状態によっては、飼育係でもこの手の調査に抵抗を感じることがあります。しかし、ありがたいことにオカピの糞は小さくコロコロしています。もう一つ助かるのは、タヌキの溜め糞のように、決まった場所をトイレにしてくれることです。
寝室と運動場にある糞を清掃時に集めて数えたところ、1日合計10か所で計5,972グラム、3,560粒の糞がありました。3日間調査をおこないましたが、1日1キログラム前後でした。
























