濁流の沈黙
- カテゴリ:日記
- 2026/03/04 19:24:21
視界はミルクをぶちまけたような白
ダムの巨大なコンクリート壁が、亡霊のように浮き上がる
湿った冷気が、コートの襟から這い上がり
煙草の火を、容赦なく奪い去った
ダムの巨大なコンクリート壁が、亡霊のように浮き上がる
湿った冷気が、コートの襟から這い上がり
煙草の火を、容赦なく奪い去った
底に沈んだ村の記憶など、誰も語りはしない
水の重みに押し潰され、錆びついた生活
タービンの低い唸りは、地下深くの呻きか
あるいは、すべてを呑み込んだ男の吐息か
水の重みに押し潰され、錆びついた生活
タービンの低い唸りは、地下深くの呻きか
あるいは、すべてを呑み込んだ男の吐息か
手すりに置いた指先が、冷たく凍りつく
追いかけてきた真実も、この霧の中では輪郭を失う
投げ捨てたマッチの軸が、闇へと吸い込まれ
水面を叩く音すら、ここまでは届かない
追いかけてきた真実も、この霧の中では輪郭を失う
投げ捨てたマッチの軸が、闇へと吸い込まれ
水面を叩く音すら、ここまでは届かない
俺たちは皆、この巨大な蓋の上に立っている
出口のない水を溜め込み、決壊を待つだけの器
霧が晴れる頃には、すべてが変わっているだろう
あるいは、何ひとつ変わらずに ただ俺という影法師がこの冷たい沈黙と最後の一瞥を交わして去るだけさ_
出口のない水を溜め込み、決壊を待つだけの器
霧が晴れる頃には、すべてが変わっているだろう
あるいは、何ひとつ変わらずに ただ俺という影法師がこの冷たい沈黙と最後の一瞥を交わして去るだけさ_
























