終着駅
- カテゴリ:日記
- 2026/02/24 22:39:39
終着駅。吐き出す息は白く、レールはそこで途切れている。
「ここで終わりだ」
俺の声は、凍りついた空気の中へ吸い込まれた。
女は答えず、ただ古びたトランクの端を握りしめている。
俺の声は、凍りついた空気の中へ吸い込まれた。
女は答えず、ただ古びたトランクの端を握りしめている。
背後の改札口、錆びた時計の針が重く刻む一秒。
街の灯りは遠く、追いかけてきた過去もここまでだ。
この先、鉄路は雪に埋もれ、ただの鉄屑へと還る。
街の灯りは遠く、追いかけてきた過去もここまでだ。
この先、鉄路は雪に埋もれ、ただの鉄屑へと還る。
「追うなよ」
俺は背を向け、コートの襟を立てた。
火をつけた煙草の煙が、風にちぎれて消えていく。
俺は背を向け、コートの襟を立てた。
火をつけた煙草の煙が、風にちぎれて消えていく。
行き止まりの夜。
サヨナラなんて言葉は、安物のバーボンと一緒に飲み干してきた。
サヨナラなんて言葉は、安物のバーボンと一緒に飲み干してきた。
足音。雪を踏む乾いた音。
それが遠ざかるのを確認して、俺は一度だけ、誰もいないホームを振り返った。
そこにはもう、光も、影も、何ひとつ残っていなかった。
それが遠ざかるのを確認して、俺は一度だけ、誰もいないホームを振り返った。
そこにはもう、光も、影も、何ひとつ残っていなかった。


























