Nicotto Town



青い夜想曲

午前二時のペントハウス
街の灯りは 誰かの孤独を繋いだ星座
氷が溶ける音だけが
グラスの中で 贅沢な時間を刻む
磨かれたショーウインドウに
見知らぬ自分の 疲れた貌を見つける
脱ぎ捨てたトレンチコートは
今日という一日を どこへも連れ去ってはくれない
サックスの溜息が 霧のように街を包み
アスファルトは 誰の涙も吸い込んでゆく
愛を語るには 都会はあまりに眩しすぎて
孤独を隠すには 夜はあまりに透き通っている
どこへ行くのかと 誰かが問いかけても
答えはいつも 遠いクラクションに消える
都会という名の 優しい牢獄で
男はただ 静かな絶望を 芳醇な香りに変える

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