2025年10期ドラマ総決算
- カテゴリ：テレビ
- 2025/12/28 13:21:31
2025年10月期のドラマ総決算です。ＮＨＫの火星の女王はまだ見ていないのでランキングに入れていません。来期に入れようと思いますが、３回しかないので入れないかも。
ドロップアウト組
なし
佳作ショートドラマ
なし
●４位
絶対零度～情報犯罪緊急捜査～ フジテレビ 月曜夜９時～
何度か放映されたシリーズのタイトルを冠し、科捜研をやっと卒業した沢口を主演に迎えたドラマだったが、なんとも言えない違和感をぬぐい切れずに終わった。内容的にはシーズン１・２で主演だった上戸が主演の方が違和感ない内容。タイムリーなことに首相が女性だったが、どうしてこの人が首相になれたんだろう？てほど普通の人で、沢口とのヌルい会話も聞くに堪えなかった。今までの絶対零度とはまったく趣きを異にする作品で、共通点はシーズン３・４に出てた横山裕が出てるだけ。何故絶対零度にしたんだろう？
●３位
もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう フジテレビ 水曜夜１０時～
今期の期待作だったが、期待が大きすぎたのか、思ったほどでもなく、視聴率も散々だったようだ。三谷お得意の再生(創成)と崩壊のお話で、恐らくシェイクスピアのマクベスをベースにしていると思うのだが、キャラクターの魅力が今イチ。主人公はずっと一本調子で、誠実な青年が次第にあくどいフィクサーになる様子を描いた鎌倉殿に比ぶるべきもなかった。女性陣も、真田丸の長澤まさみのような個性的なキャラに恵まれず、ステレオタイプばかりだったように思う。あと地方在住者に演劇の世界はよくわからないのもつらかった。思えば残念なところばかり目立つ。
●２位
ちょっとだけエスパー テレビ朝日 火曜夜９時～
最初は内容的にはまったりとしたハートフルなストーリーかと思いきや、敵対勢力が出て来た頃から展開が目まぐるしくなり、最後頃にはタイムパラドクスもあって少しストーリーについていけなくなっていた。という時に頼りになるＡＩ先生に最終回のあらすじを尋ねてみたところ、主人公はヒロインと別れることになったものの、一応のハッピーエンドではあったらしい。この内容については理解できない人も多かったらしく、私だけでなくて安心した。ただ正直もう少しわかりやすく説明してくれるシーンがあったらなとは思う。ちなみに桜介は父子の名乗りを上げなかったんだろうか。
※特別賞
●１位
べらぼう～蔦重栄華乃夢噺～ ＮＨＫ 日曜夜８時
江戸中期(やや後期より)という、時代劇以外ではあまり扱われない時代が舞台で、元々江戸時代が好きな私は興味深く見ることができた。それを踏まえてだが、最初から最後まで金曜時代劇！ ＮＨＫの金曜時代劇に雰囲気がそっくりで、最後には７０代まで生きた徳川治済の替え玉を立て殺してしまうファンタジー展開。まぁ溜飲が下がったからいいけど。序盤ずっと吉原の話が続いて飽きが来た。主人公が所帯を持ったのが、それまでずっとヒロインを務めた小芝風花でなく、ぽっと出のイメージが拭えない橋本愛だったのは面食らった。北斎がくっきー！だったのは笑ってしまった。
※大賞/特別賞/時代劇・歴史ドラマ賞/主演男優賞/助演女優賞(小芝風花)/助演男優賞(染谷将太・井上祐貴)/音楽賞
今期は正直、どのドラマもイマイチ。ちょっとだけエスパーが少しリードしていたものの、すべて小作品のイメージが拭えなかったのですが、そういえば今期は大河があった！ 救われました。時代が特殊とはいえ内容的には平年並みと言ったところだったのですが、よくも悪くも金曜時代劇で、それだからこそ人口に膾炙したのではないかと思います。実は今まで私、あまり主演の横浜流星のことを知らなかったのですが、染谷将太とのぶつかりあいのシーンで、ほんとにすごい役者だなと思ったものです。イケメンなのにいい役者とか、ズルいですよね。ちなみに歌麿がまだ子役の時、私はこの子が将来写楽になるのではないかと思ったのですが、最終的には当たらずしも遠からずと言ったところでしたね。
さて全体的に見ると、ＴＢＳの馬ドラマが１位で、相棒を除くと緊急取調室とじゃあ、あんたが作ってみろよの調子がよかったようで、私の予想はあまり当たりませんでした。しかもじゃああんたが…は、視聴率も初回＜平均＜最終回の神推移だったようです。あの枠はたまにダークホースを出すんですよねぇ。それでも見たいとは思いませんけど…。まぁでもこういうことでドラマ界が活気づくのは歓迎です。
