冬至について③
- カテゴリ:日記
- 2025/12/24 23:24:31
まだまだありました、「冬至」について。以下ご参照下さい↓
「どうして冬至に『かぼちゃ』と『ゆず湯』?」
冬至と聞くと、かぼちゃやゆず湯を思い浮かべる方が多いと思いますがどうしてなのでしょうか…?
「かぼちゃを食べる理由は栄養価が豊富であるのと長期保存」
かぼちゃはとても栄養価が豊富〔β‐カロテン、カリウム、ビタミンC、Eなど〕な緑黄色野菜で、血行良くし、免疫力を上げるなど風邪を引きづらくする効果があります。
そして、かぼちゃをカットしなければ、長期保存が可能な食べ物でもあるのです。
現在は、真冬でも輸入や温室野菜などで色々な野菜がそろいますが、昔は秋の収穫のあと、保存ができる野菜は限られる為、特に重宝されていたということなのです。そのため、寒い冬を乗り越える栄養をつけるためかぼちゃを食べたところから、このような仕来たりがはじまったと言われています。
「かぼちゃにはどんな栄養がある?」
〈β‐カロテン〉
体のなかでビタミンAに変わり、皮膚や粘膜の健康を維持、免疫強化などの働き。
〈カリウム〉
ミネラルのひとつ。塩分の摂り過ぎを調節するなどの働き。
〈ビタミンC、E〉
抗酸化作用(こうさんかさよう)〔皮膚や血管などの老化を防ぐ〕、血行を良くするなどの働き。
「ゆず湯に入る理由とちょっとした語呂合わせ」
大昔には、強い香りは邪気を祓う(じゃきをはらう)〔 病気を起こす悪い気を払う〕と考えられていた為、禊(みそぎ)〔けがれを清め、心身を新たにする行為〕として香りが強いゆず湯に入って体を清めていたこともあったそうですが…現在では、ゆず湯による様々な効果が分かっています。例えば、血行が促進され体が温まることもあり風邪を引きにくくする効果や、ゆずの皮にはビタミンCが豊富に含まれているので、肌のトラブルに対する効果。その他、ゆずの香りによるリラクゼーション効果もあります。それと、ちょっとした語呂合わせもあるようで、
『冬至(とうじ)』 と 『湯治(とうじ)〔温泉に入って病気を治療すること〕』『柚子(ゆず)』 と 『融通(ゆうずう)〔とどこおりなく通じること〕』『湯治によって融通よく…』なんていう言い伝えもあるそうです。
「 冬至の七種(ななくさ)と『運盛り』の食材!」
最後に『ん』が付く食べ物を食べることにより運(うん)がつくということで、運気上昇や幸福になると言われています。
①南瓜(なんきん)〔かぼちゃのこと〕
②人参(にんじん)
③蓮根(れんこん)
④寒天(かんてん)
⑤銀杏(ぎんなん)
⑥金柑(きんかん)
⑦うんどん〔うどんのこと〕
なんと、この冬至の七種すべてには『ん』が2つずつ付いているため、『運盛り』の食材と言われています。
「冬至は『死に一番近い日』って本当⁉」
大昔、冬至を『死に一番近い日…』とされていたそうです。それは冬至の頃になると、太陽の日差しが短くなることで、寒さも厳しくなるので、植物も育たなくなり、獲物を捕らえることも出来なく必然的に食材も少なくなります。
そのため、太陽が生まれ変わる日とされており、生命が終わって人間の魂も一時的に仮死する〔死んだような状態〕と考えられていたそうです。この日を境に日差しはだんだんと長くなっていくわけですが、そんな寒い冬を乗り越えるためだったり、不安から逃れるために、様々な風習や験担ぎ(げんかつぎ)などが生まれたのかもしれませんね。
冬至のことを別の言い方で『一陽来復(いちようらいふく)』ともいうそうなのですが、冬が去って春が来る。悪いことが続いた後に、物事が幸運へ向かうなどの意味があるということです。
「冬至の日程と基本情報」
冬至とは?一年の中で特別な日の意味
冬至(とうじ)は、一年のうちで昼が最も短く、夜が最も長くなる日です。これは太陽の南中高度が最も低くなるために起こります。冬至は二十四節気(にじゅうしせっき)のひとつで、毎年12月21日または22日ごろに訪れます。
この日を境に、太陽が再び力を取り戻し、昼が少しずつ長くなっていくため、「太陽の復活の日」とも言われます。古代から世界各地で冬至は特別な意味を持ち、さまざまな行事や風習が生まれました。日本でも「冬至の日にはかぼちゃを食べる」「ゆず湯に入る」などの風習が伝えられています。
冬至は単なる天文現象ではなく、季節の移り変わりや生命のサイクルを象徴する重要な日なのです。
冬至の日にちは毎年少しずつ変わります。これは、地球が太陽を一周する時間(約365.2422日)が暦の1年(365日)と完全には一致しないためです。そのずれを調整するために、うるう年などの影響で冬至の日が変動するのです。
基本的に、12月21日か22日になることが多いですが、まれに20日や23日になることもあります。
「冬至の日に昼が最も短くなる理由とは?」
冬至の日に昼が最も短くなるのは、地球の公転と地軸の傾きが関係しています。
地球の地軸は約23.4度傾いており、1年を通じて太陽の当たる角度が変化します。冬至の頃には、北半球が太陽から最も遠ざかる位置にあり、太陽の高度が低くなるため、昼の時間が短くなるのです。
日本各地の冬至の日の日の出・日の入りの時間を比較すると、地域によって昼の長さが異なることが分かります。
札幌 7:04 16:03 約8時間59分
東京 6:47 16:32 約9時間45分
福岡 7:14 17:14 約10時間
緯度が高い地域ほど昼が短くなる傾向があります。
冬至と他の二十四節気の関係
冬至は、二十四節気のひとつです。二十四節気とは、太陽の動きを基に1年を24の時期に分けたものです。
冬至の前後には、次のような節気があります。
大雪(たいせつ):12月7日ごろ(冬の寒さが本格化)
冬至(とうじ):12月21日または22日(昼が最も短い)
小寒(しょうかん):1月5日ごろ(寒の入り)
大寒(だいかん):1月20日ごろ(一年で最も寒い時期)
冬至は、寒さが一段と厳しくなる前の節目でもあり、冬本番を迎える大切なタイミングなのです。
「冬至の計算方法や決まり方の仕組み」
冬至の日にちは、天文学的に計算されます。
地球は太陽の周りを365.2422日かけて回っています。このため、暦の1年(365日)との間にズレが生じ、数年ごとに調整が必要になります。その調整が「うるう年」で、うるう年の影響で冬至の日にちもわずかに変動するのです。
冬至の時刻は「太陽黄経(こうけい)が270度になった瞬間」と定義されており、この計算によって冬至の日が決まります。暦は天文学の計算に基づいて作られており、日々の生活に密接に関わっているのです。



























