Nicotto Town



冬至について②

日本古来の自然のリズム、二十四節気と、5日でめぐる日本の季節、七十二候をはじめ、旧暦の日付や雑節のお知らせです。

二十四節気とは
太陽が1年でひとまわりする道を「黄道」といいます。
二十四節気は、太陽が真東から昇り、真西に沈む「春分」を起点に、黄道を24等分したもの。
七十二候とは
二十四節気をさらに3つに分け、約5日ごとに名前をつけたもの。
七十二候は、もともと古代中国で生まれたものといわれています。やがて日本に渡り、江戸時代の暦学者が、日本の気候に合わせて改訂しました。気候は地域やその年によって違いますが、四季の風情を楽しむ目安になってくれることでしょう。

今回は冬至にクローズアップして見ていきましょう☆

「二十四節気に見る冬至」
「冬至」とは?-1年で昼が一番短い日
1年で昼が最も短く、夜が最も長くなる日です。東京では、夏至のころと比べると、5時間近くも日照時間が短くなります。この日を境に昼の時間が長くなり春に向かうことから、運気が上昇傾向に転じて「福」がやってくる日として、古くはお祝いが行われました。冬至を「一陽来復(いちようらいふく)」と呼ぶのは易から来ており、陰が極まり陽の力が復活する日とされています。和の暦の「冬」は初冬→仲冬→晩冬と3段階で進みます。大雪と冬至の時季は「仲冬」。暦のうえでも本格的な冬となりました。

[仲冬]──12月7日~1月4日
[時候の挨拶]
この時季によく使われる挨拶文です。
霜夜のみぎり そうやのみぎり
短日の候 たんじつのこう
年の瀬を迎え としのせをむかえ

乃東生 なつかれくさしょうず|第64候 
「冬枯れの大地に夏枯草だけが芽を出す」
七十二候では、この日から「乃東生(なつかれくさしょうず)」になります。
春への希望を抱かせる若芽、夏枯草(うつぼくさ)が芽を出し始めるころです。冬至を境に上昇する運気に備えて、体を清めて厄を払うため、香りの強い柚子を入れたゆず湯に入る風習があります。

[師走の季語]
星霜(せいそう)
歳月のこと。星は1年をかけて天を一周し、毎冬、変わらず霜が降ることから。一年の 振り返りが行われ、ひいては積み重ねてきた歳月について思いを馳せる時期。慌ただしいだけではない、年の瀬の風情を感じる季語です。

麋角解 さわしかのつのおつる|第65候

[麋角解]──12月26日~30日
【旧暦】──11月7日~11日
「麋の角が抜け落ちるころ」
七十二候では、この日から「麋角解(さわしかのつのおつる)」になります。
「麋(さわしか)」とはトナカイの一種、ヘラジカのこと。繁殖期を終えた雄鹿の角が抜け落ちるのがこの時季です。日本に生息する鹿の角は春先に落ちますが、中国に生息していた「麋鹿(ミールー)」、日本名「シフゾウ(四不象)」は、冬至のころに角を落とすことから「麋」とされる説もあります。

[師走の銘]
返り咲き(かえりざき)
本来の開花時季以外に花が咲くこと。狂い咲きともいいます。小春日和に誘われて咲くことが多く、桜や梅など、春に咲く花に見られます。本来あるはずのない花の姿は、冬枯れに彩りを添え、春の待ち遠しさをかき立てます。

雪下出麦 ゆきわたりてむぎのびる|第66候
[雪下出麦]──12月31日~1月4日
【旧暦】──11月12日~16日
「雪の下で麦が芽を出す」
七十二候では、この日から「雪下出麦(ゆきわたりてむぎのびる)」になります。
「越年草」という別名がある麦。10月から11月ごろに蒔いた麦は、この時季にひっそりと芽を出します。寒さにも負けず、霜や雪にも耐えて年を越し、6月ごろに収穫を迎えます。

[師走の銘]
六花(りっか)
雪の異称。雪の結晶が六角形であることから。「むつのはな」とも読みます。ほかにも晴れた日に舞う雪を「風花」、天から降る花として「天花」、香りのない花の意味で「不香の花(ふきょうのはな)」など、雪を花にたとえる言葉は多くあります。

冬至祭
冬至祭は世界中で見られ、その多くは火の祭りに関係しているようです。キリスト降誕祭が12月25日に制定されたのは4世紀頃。かつてこの日は太陽神ミトラの復活を祝う、もっとも重要な祝祭日でした。クリスマスの風習はミトラ教の復活祭だけでなく、古代ローマの農耕神サトゥルナリア祭や、ケルト人やゲルマン人の冬至祭ユールを習合することによって広まったもので、北欧では現在もクリスマスをユールと呼び、ユール・ログと呼ばれる大きな薪を燃やし続けます。この丸太を模したケーキがブッシュ・ド・ノエルです。日本では旧暦の11月にあたり、火の神を祀るふいご祭や、御火焚、自然の再生を願って魂振りをする霜月神楽が行われています。冬の街を盛んに彩るイルミネーションやキャンドルの灯りも、人間の根源的な意識に働きかける火の存在を思い出させ、「一陽来復」を願う希望の光のように感じられます。

以上、冬至に特化しただけでも色んな風習や時節の風物詩があるんですね☆
参考になれば幸いです☆

#日記広場:日記




Copyright © 2025 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.