Nicotto Town


かきくけこのブログ。


されど空の青さ(深さ)地の利を知る。

井の中の蛙、大海を知らず。


という言葉を私が初めて知ったのは、確か六歳。その時の私は「大海」=世界。海の向こうに大きな世界がある。というイメージでいました。自分の住んでる島国は、とても小さく、海は広い。それを教えてくれる言葉だと思っていました。そうか、自分の考えてる事はちっぽけなんだ。と考えては、世界の広さを想像し、外国に憧れを育んでいたものです。

この言葉を知った時には、この言葉が、2300年前の中国で作られた言葉だとか考えてませんでした。日本人が作ったと思っていました。中国人だったようです。中国人の思想を私は知らずうちに、日本の図書館で学んでいたんですね。それはさておき。

井の中の蛙、大海を知らずといった人は、おそらく、頭の良い人らしい。天才が、天才だけど視野が狭い人に、嫌味として言い放った言葉だったそうです。いわば、東大生のレスバトルで発生した言葉が名言として残っているようなものでしょう。面白いのは、この言葉が、天才が天才に向かって放ったというところですね。天才ですら、天才に「お前はカエルだ」って言われるんですね…!東大生なんて、私にとっては雲の上の存在なのに。そんな雲の上の人たちは、天才同士でレスバトルし、そのレスバトルが歴史的格言となり、2300年後の日本でこれはありがたい教え…。という事に(笑)。よくよく考えたら、嫌味でしかないこの言葉。ありがたい格言ですが、人と場面を選ぶけっこうヤクザな格言であります(笑)
 にしても、上には上がいるという事なんでしょうか。天才は天才と戦ってるんですね。人って、ほんと、同じレベルの人が争うって事でしょうか。2300年前から。自分がどんな人をライバル視してるかで、誰が嫌いと言ってるかで、その人の程度がバレてしまいますね。あの人になぜだか無性に負けたくない!という時、同じレベルなのかもしれません。

格言の後に、「されど空の青さ地の利を知る」というポジティブな意味もあるとのこと。普通の人が秋にならないとわからない天の高さを、カエル君は知っているという事ですね。確かにそれは凄いことです。一長一短、カエルとはいえ教えを乞う利益はあるという事ですね。昔の人が昔から言う言葉、何千年も前から言う言葉、格言、諺には、それなりに深い意味があると思います。「貧者の一灯」という言葉がありますが、普通ならそんなの、どうって事ないですよ。なんだったら、詐欺組織に飛んで火にいる夏の虫っていう格言のほうが当たっているような(笑)格言としてはなんか、時代錯誤な感じですが、貧者の一灯とは、何か。どうしてそんな言葉があるのか。どうして昔の人は、とるに足らないそのような行為に、格言をあてて後世に伝え残しているのか。考える価値は多いにあると私は考えています。

水琴窟
井の中の蛙、大海を知らずという言葉には、どこか音楽の響きがあります。カエルというのは、日本人は歌を歌うものと考えてきたところがあります。カエルの歌が聞こえると昔から日本人は歌い継いできた。なので、なんだか私は、暗い井戸の中でカエルがゲコゲコ言うのが、この「井戸のなかのかわず…」っていう言葉を聞いた時、なんだか想像してしまうんですよね。雨の音に紛れて、水音のなか、カエルが地中深くから歌うんです。そんな光景を。
 日本の昔の施設で「水琴窟」というのを見知った(笑)面白いですよ。水琴窟というのは。地中深くに水を落としてその反響を聞くというものです。水の奏でる琴のようなもの。井戸のような深く暗い場所で、音楽が奏でられているのです。これを見た時、私はちょっと泣きました。こういうのが残っているのはちょっとなかなか胸をえぐるんですが、なかなかどうしてそれもまた人類の歴史なんだな~って思って文化すごいな。って思ってみました。

感動したので、音楽作った。
井の中の蛙、大海知らずっていう言葉をテーマに私も作曲しました(笑)ユーチューブで配信中(笑)完全に趣味で。「ほろよいノクターン」っていう題名で。私はいうまでもなく、井の中のかわずのように世間知らずなので、そんな私が歌を歌ったら、それはもう、井の中の蛙大海を知らず状態なんです。そんな状態をテーマにして歌いました。

井の中。井戸の中にいたカエル。そのカエルが見上げていたのは、きっと真っ暗な世界で、上にある月の様な円の形をした、井戸の形の円形の真昼の光だろうな。って思って、そういう歌を作りました。


されど空の青さと地の利を知る。カエルは世間知らずですが、知っている誰より知っている事があるかもしれない。それは十分ありえる。と世間知らずで視野が狭い私には、思えるのです。さてそれはなんだろう…。水琴窟に耳を傾けるように、暇な人はそういう事を考えるのも人生でしょう。

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