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更年期について①

<女性の更年期>

女性は人によって違いがありますが、40代後半から50歳前後位で閉経を迎えます。閉経と同時に女性ホルモンの分泌量が急激に減り、自律神経の働きが崩れることにより、身体の不調を訴える人がいます。これを「更年期障害」といいます。
更年期は医学的にみると成熟期から老年期までの移行期間であり、そのアラームサインとも言えます。
そして、更年期以降は女性ホルモンの分泌量の分泌量が減少することで体のあちこちで不調が起きやすくなります。

・更年期の代表的な症状

減少していく女性ホルモンと更年期障害
エストロゲンなどの女性ホルモンは主に卵巣から分泌されています。一般的に卵巣は30代の後半頃より徐々に衰えはじめ、女性ホルモンの分泌量も減少していきます。
このような状態になると、脳の下垂体は卵巣に対して女性ホルモンをもっと分泌するよう司令を出します。しかし閉経前後の老化した卵巣はこの指示に応えることができず、脳は更に分泌を促す司令を出します。このように、女性ホルモンの分泌量が著しく減少し、女性ホルモンの需給のバランスが崩れることで自律神経を不安定にし、不快な体や心の症状を引き起こすのです。

・主な更年期の症状

女性の更年期の代表的な症状は、のぼせ、ほてり、発汗などのホットフラッシュです。これらは、閉経を迎えてエストロゲンなどの女性ホルモンの分泌量が著しく減り、自律神経の働きが崩れることにより起こります。このほかに、疲れやすい、めまい、頭痛、頭重、耳鳴り、だるい、肩こり、腰痛、皮膚のかゆみ、手足の冷え、手足のしびれ、下痢または便秘、動悸、息切れ、食欲不振、気分の落ち込み、物忘れ、性欲減退などのようなさまざまな症状が起こることがあります。個人差があり、何も感じない人もいれば、重い症状が7~8年も続く人もいます。日常生活に支障がでるような重い症状を「更年期障害」と呼んでいます。

女性更年期の臨床症状(頻度順)(日本臨床男性医学研究所調査)
(1)神経質(主観的)
(3)興奮状態
(5)抑うつ状態
(7)漠然痛
(9)めまい
(11)不眠
(13)神経症
(15)視野暗点
(17)寒気 (2)のぼせ
(4)疲労
(6)便秘
(8)頻脈、心悸亢進
(10)記憶力、集中力減退
(12)頭痛
(14)頸背部痛
(16)知覚異常
【月経異常 99%  無月経 58%】

<女性更年期の治療>

ホルモン補充療法
更年期、または更年期以降のホルモン量が低下した状態の方に行う「ホルモン補充療法」があります。
医療機関で女性ホルモン(エストラジオール、プロゲステロン、FSH、LHなど)やその他のホルモン分泌量を調べる検査を実施し、できるだけ安全に必要最小限の補充を行うことが大切です。うつ症状が強い患者には、抗うつ剤が処方されることもあります。
使われる薬剤は、エストロゲンとプロゲステロンの合剤や、エストロゲンのみのもの、天然成分のもの、高用量、低用量のものなど様々な種類があります。また、内服薬(錠剤)、皮膚に貼るパッチ剤や皮膚に塗るクリーム状のものなど、様々なタイプ他ありますので、医療機関で正しい診断のもと、その人に合った処方を行っていただくことが必要です。
ホルモン分泌量の検査は、「アンチエイジングドック」「ホルモンドック」を行っている医療機関で行うことが出来ます。


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