Nicotto Town


悠・悠・日・記


故・郷・愁・想


本日、書道の、お稽古がございました。

そのとき……幼い頃に、過ごした……場所のことを、思い出したのです……。

悠の……幼稚園の年中の頃の、話です。
私の故郷は田舎で、家の周りには一面の田んぼが、広がっておりました。
買い物とか、通園とか、とても大変ではありましたが……私は、この静かな場所が、とても好きでした。

毎日、家の周りを、母と、日が暮れるまで散歩しておりました。
近くを流れる水、遠くにある赤い屋根の家、目の前で吠える犬……全てが、宝物でした。

あるとき、私は何かに気づきました。
……最近、家へ上がる、お客様が、増えたなと……。
誰だか知らない、お兄さまや、お姉さまが、家へ上がられてゆくのを……。
母は、お客様をお迎えするたびに、家の中をお客様とまわっていました。
そして、ぶつぶつといろいろ話している……。

悠は、嫌な予感がいたしました。

それから、どれぐらい経ちましたでしょうか……。
悠は、お引越しをすることになったのです。
静かで住みなれた場所を離れて、人がたくさんいる栄えた場所へ引っ越すのです。

……悠は、悔しさで、いっぱいになりました。
引っ越した日のことを、いまだにはっきりと覚えております。
6月11日。4歳の頃でした。

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