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- カテゴリ:日記
- 2025/12/08 18:16:46
眠りにつく前の吐息は、
庭の風鈴がふれる音のように頼りなく、
その体は季節の隅に落ちた
古いマフラーみたいに軽かった。
私の掌はただ、
沈みゆく小舟を支える櫂のように
そばにあることしかできない。
目を閉じた猫の胸の奥で、
遠くへ帰る鳥の影が
そっと揺れている気がした。
やがて静けさが降り積もり、
雪みたいなのにあたたかく、
残った毛の匂いだけが
胸の奥で静かに沈んでいった。
そして猫はふっと消えた灯りのように、
静かに夜の向こうへ還っていった。

























そぅ^_^。自由人